クロアチア＋もう一ヶ国

2017-12-11

スプリットからドブロヴニクへ移動する際に時間があるようでしたらボスニア・ヘルツェゴビナを観光してはいかがでしょう？

ドブロヴニクからも日帰りで観光できる「モスタル」という街です。

１５世紀にオスマントルコ帝国の支配下に入り周辺地域の中心地となるのですが、歴史の中で西洋文化を取ったクロアチアとは違うオリエンタルな雰囲気が漂う街です。川に掛かる石橋が街のシンボルともなっているのですが内戦時に破壊され２００４年に再建された後に世界遺産に登録されています。

これは石橋が造られる前にモデルとして作られたもの

先月末にオランダ・デンハーグの国際司法裁判所でこのモスタルを含めた内戦の戦犯法廷が開かれたのですが、ボスニア人への人道に対する罪に問われたクロアチア人（計６人）の１人が判決を言い渡されている最中に服毒自殺しました。この裁判の様子をテレビの生中継で見ていたのですが突然の出来事にショックでした。

色々な書籍や旧ユーゴのそれぞれの国の方からお話を聞くと、内戦が起こった背景としてそれぞれの該当国の歴史（それぞれの国が絡んだ歴史）や戦略だけではなく周辺の大国の思惑も大いに関係していたのが感じられます。国を問わず多くの方がこの内戦で亡くなり悲しい記憶を持った方が大勢いられますが「数々の過去の悲しい歴史から人間は戦争を繰り返さずにいられることは出来ないものだろうか」と考えさせられてしまいます。日本で戦争を知らない世代として暮らしクロアチアに来てからいかに平和というものがありがたいものと感じた者として、この土地を訪れ平和の大切さを少しでも感じ取っていただければと思います。

クロアチア旅行コンシェルジュ【アドリア・エクスプレス】
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