チェコ近代の歴史が凝縮された博物館【チェコ情報】


美しい街並みから、「中世の宝石箱」などと称されるプラハ。
チェコと言えば中世のイメージがありますが、近代の歴史も遡ってみるのはいかがですか?
チェコは第二次世界大戦後、社会主義国として激動の時代を経てきました。
そんな社会主義時代のチェコはどんな模様だったか、プラハの共産主義博物館で知ることができます。

博物館に入るとまず社会主義を代表するマルクスとレーニンの像。
社会主義とは何なのか、このブースで学ぶことができます。
チェコで社会主義が続いていたのは1948年から1989年。
館内の当時の学校やプロパガンダポスターの再現には、当時の思想が色濃く反映されていて、子供や人々がどのように教育されていたかわかります。

チェコでは社会主義の中、自由を望む民衆による運動が数々起こります。
1968年の春はプラハの春と呼ばれ、改革派のドプチェクが党第一書記に就任したことをきっかけに厳しい言論統制が一時的に緩和され、西欧風の文化が花開きました。
その後1989年のビロード革命によってチェコスロヴァキア社会主義政権が倒れ民主化が実現しました。
博物館の映像資料ではチェコ民主化の一連の流れが詳しくわかります。

過去50年ほどのチェコの歴史、それらを知れば街歩きも深みを増すのではないでしょうか。
たとえばスーパーで見かけるコフォラ(kofora)は、アメリカを中心とする資本主義に反発する思想を背景に、コーラに対抗して作られたものだそうです!
博物館は少し分かりづらい場所にありますが、マトリョーシカのデザインされたポスターが目印です。

【共産主義博物館 / Muzeum Komunismu】
住所:V Celnici 1031/4  118 00 Prague 1
開館時間:9:00-21:00
定休日:なし
入館料:大人190Kc、子供・学生150Kc
公式HP:http://muzeumkomunismu.cz/en/ (英語)

個性豊かで可愛らしさいっぱいチェコの旅






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