ウイーンの街並みを一望できる散策路♪


カーレンベルクからの眺め。グリンツィングのブドウ畑やドナウ川、シュテファン大聖堂の尖塔など一望できます♪

今日は、ウイーンの北の丘。カーレンベルク484mとレオポルツベルク425mをご紹介。ちなみにウィーン市街地は標高203mです。

現在、4つ星レストランやカフェのあるちょっと素敵なカーレンベルクは、歴史上重要な場所なんです。1683年オスマントルコ軍が城壁に囲まれたウイーンの街を包囲しました。城壁内の市民は2ヶ月間も籠城。ウィーンからパッサウに避難していた皇帝レオポルド1世は救援を呼びかけます。それに応じてポーランド王やドイツ諸侯がカーレンベルクに集結しました。ポーランド王ヤン3世は到着したその日に攻撃を指揮。1683年9月13日カーレンベルクから駆け下りオスマン軍を撃退させました。そして300年後の同日1983年9月13日、当時のローマ教皇でヤン3世と同じポーランド人のヨハネ・パウロ2世がこの地を訪問したそうです。ヨーロッパ・キリスト教世界にとっては.イスラムの侵攻を阻止した記念すべき場所です。

さて、カーレンベルクに着いたら、舗装されたなだらかなStadtwanderweg(散策路)を歩いて30分。少しドナウ河が近づくとレオポルツベルクに到着です。レオポルツベルクには13世紀に築かれたバーベンベルク城が廃墟となって残っていま
す。バーベンベルク家は神聖ローマ皇帝オットー2世によってマジャール民族(現在のハンガリー)に対する東辺境伯領オーストマルクの領主とされた名家。ハプスブルク家以前の976-1246年の270年間この地を治めました。レオポルツ教会裏はカフェになっています。カーレンベルクよりも人が少ないのでゆっくり眺めを楽しんでください。帰りはレオポルツベルクから、ハイリゲンシュタットへもバスが30分間隔であるので安心です。まだ日が高く元気があれば、カーレンベルクを通り過ぎ、森とブドウ畑の間を南東に下ればハイリゲンシュタットまで歩くことも出来ます。

レオポルツベルク城跡とレオポルツベルク教会


グリンツィングからハイリゲンシュタット間は旧家を改築した趣のあるホイリゲが多数点在。散策後はホイリゲでの夕食がお勧めです。アルコールが苦手な方にはトラウベンザフト(Traubensaft=ブドウジュース)もあり、様々な食べ物も充実していますよ。大体ブッフェ形式なので目で見て食べたいものが選べます♪ また、この地はベートーベンゆかりの地で記念館や家、交響曲田園の着想を得た小路がありますよ。

ウィーンに数日滞在できましたら、ウィーンの北側の森で歴史に思いを馳せながら、一日楽しまれるのはいかがでしょうか?



カーレンベルクへは地下鉄U4終点ハイリゲンシュタットから38Aのバスでカーレンベルク行きに乗り30分。レオポルツベルクへは同じくハイリゲンシュタットから38Aのレオポルツベルク行きバスで35分。
または、リンク沿いのショッテントーアから38番の路面電車でグリンツィングまで行き、38Aのバスに乗り継ぎます。








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