イストリア地方はアドリア海の北に位置し、西はイタリアにほど近く、北はスロベニアとの国境に接しています。
またこの地方は、小高い丘がいくつも連なる独特の地形で形成されており、丘の頂上部分に街が造られた歴史があります。その街が現在でも残っており、観光スポットとして人気です。
しかし、イストリア地方が観光スポットとして人気なのは、古い街が残っているだけではありません。小高い丘に街がある関係で、谷に雲海や霧が出ると、街自体が空中に浮かぶ天空都市のように見えることから、イストリア地方は特に近年観光客に人気のスポットとなりました。10月から4月の間によく霧が発生するので、もしかしたらウルトラトレイルの間にこの幻想的な景色が見れるかもしれません。
その数あるイストリアの天空都市の中でもモトブンは一番の人気を誇っています。人気になった理由は、この街に古くから伝わる民話から来ているかもしれません。
はるか昔、「ヴェリ・ヨジェ」という巨人がいました。この巨人がイストリアのモトブンを作り、そこから次々に他の天空都市を石を投げて作っていったと伝えられています。この巨人は今でもモトブンの住民に愛される存在として、広く知られています。
「ヴェリ・ヨジェ」が創った?モトブンの歴史は古く、約1000年前には街として完成しており、その建築物は今でも残っています。約1000年前に築かれた城塞の外壁も、今もなおこの町を守るように外周をぐるっと囲むように現存し、その姿は今もなお見る人を圧倒させます。この外壁の上はぐるっと1周歩いて回ることができます。そこから見える景色は、イストリア地方を象徴するオリーブやブドウ畑一望でき、また他の巨人が築いたの他の天空都市を見渡すことができます。
またモトブンはトリュフの一大産地として知られています。美しいパノラマを望むテラス席で食事を楽しむのもまた良いですね!
なおモトブンは、今回のウルトラトレイルワールドツアー・イストリアでは128km地点のエイドとなり、全行程の約8割を終えて到着する街です。ゴールまであと少し、一番体力的にも精神的にもきつい場面ですが、モトブンの美しい景色は、私たちの心を軽くしてくれるでしょう。
このツアーの詳細はこちら➡ 2019 4/10ー15 ウルトラトレイルワールドツアー クロアチア・イストリア地方