メッヘレンで職人の技を知る!


 オランダとベルギーが一つの国、ネーデルランドだった時代、その首都がメッヘレンです。16世紀前半マルガレータ女王が治めていた時代は、ヨーロッパの中心地として大変栄えていました。メッヘレンはアントワープとブリュッセルのちょうど真ん中辺り、両都市に20分程という便利なロケーションです。

ブリュッセルからの日帰りも可能なメッヘレンでは、ベルギーを支えてきた織物業やビール製造の職人仕事に触れることができます。




こちらは、メッヘレンの王立タペストリー工房(Royale Mnufacturers N.V)です。メッヘレンでは、12~13世紀に繊維産業によって大きな発展を遂げてきました。タペストリーとは、室内装飾用の織物で、宗教や神話、狩猟などを題材にして、下絵のモチーフが忠実に織り込まれています。その緻密さは、1㎠、2~10目という極めて上質な織物です。


メッヘレンの織物は細やかな描写力、多彩な色遣いで見る者を魅了する


この工房ではタペストリーの伝統技術や保存方法を紹介しています。また、修復についても非常に優れた技術を受け継いでいて、タペストリーの修復のために世界中から希少なアンティーク作品が持ち込まれています。土曜日の10時半から行われるガイドツアーでは修復の実演を見学できます。フランダースの匠の技を間近で見られる貴重な場所となっています!




メッヘレンはタペストリー工房以外にもたくさんの名所であふれています。写真左手に見えるのは、聖ロンバウツ大聖堂。この聖堂内に所蔵されているヴァン・ダイクの「十字架のキリスト」は必見です。また世界で最初に設立された王立カリヨン学校はベルギー・フランスの世界遺産であるカリヨン(鐘楼)の保存に大きな役割を果たしています。タイミングが良ければ生徒達の生演奏が聴けるかもしれません。


ヘット・アンケル醸造所の銅製ケトル

また、メッヘレンといえば、「グーデン・カルロス」というビールが有名ですが、ベルギーで最も古い醸造所のヘット・アンケル醸造所は一般の人も見学可能です。ここでは、ガイドツアーの他にもパブやレストランを併設していて地ビールを楽しめます。飲み過ぎが心配な方は、敷地内に併設されたホテルを利用することも可能です!

タペストリーから地ビールまで匠の技を間近に見ることのできるメッヘレンの街は観光名所だけでは飽き足りない方々に充実した時間をお届けできることと思います。是非、フランダース地方の職人魂を覗きにメッヘレンに足を運ばれてはいかがでしょう。


*ベルギーの伝統工芸!タペストリー工房見学とメッヘレン市内観光の旅については、こちらまで!










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