ホフィエ(Hofje)のグリーンオアシス


 オランダではホフィエと呼ばれる施設が見られます。これは、英語でアルムスハウス、日本語で救貧院といって、社会的弱者が一定の場所に住み続けられるように、慈善団体が寄付した建物です。このホフィエの中庭が一般公開されていて、その静寂さ、美しさには心奪われます。


ハーレムのホフィエ

この救貧院が発展したのは、10世紀のイギリスでした。オランダではこういった建物が今も残されていて、主に高齢女性の住居として機能しています。(ホフィエはもともと中庭という意味)特にアムステルダムから電車で20分程の古都ハーレムには21のホフィエが点在し、隠れ家のようなグリーンオアシスになっています!


フローニンゲンのホフィエ

ハーレムの最も古いホフィエはHofje van Bakenes ,1395年に建てられた建物です。他にも、絹やワインの取引で富を得た商人の財産で建てられたものや教会への寄付金で建てられたものなど背景は様々です。果樹園あとに建てられたホフィエには、庭の隅で今も果実が実ります。

時を経て近代的に建て替えられた建物もありますが、入り口や中庭の静けさ、季節ごとに咲くよう植えられた花々の美しさに心が癒されます。観光地の人混みが苦手な方にはおすすめの穴場スポットです。





ホフィエには、今も尚高齢者が住んでいるので、庭で静かにお喋りをする老婦の姿なども見られます。訪問の際には、現地の人と静けさと穏やかさを共有したいですね。基本的に日曜を除く10時から17時に開放されています。ホフィエには、人と社会、人と自然の関わりから生まれる対価を求めない優しさがあります。
















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