
この夏、猛暑の日本を離れエミレーツ航空を利用し、セイシェルに二週間ほど滞在しました。
名古屋から関空まではエミレーツの無料シャトル便(旅行代理店を通し、事前に要予約)で、乗り換え等の不自由さなく、到着!
午後10時過ぎのフライトで中継地のドバイ到着は翌日午前4時頃、目的地のセイシェルまで4時間強の乗継時間を広いドバイ国際空港のターミナル3をぶらぶらし、長い乗継時間を床で寝そべりながら過ごす人が多いターミナル1にあるエスニック料理を提供するフードコートでタイ料理(なかなかおいしい)を楽しみながら過ごしました。
さて、いよいよセイシェルに向かう時間となり、いざ機内へ!4時間ほどのフライトの後、全身を柔らかく包むような空気があふれる首都ビクトリアがあるマヘ島の国際空港に到着。れっきとした一国家の国際空港ですが、ひっきりなしの館内放送や、エアコンで乾燥した空気の建物とは無縁の小さな、でもちょうどいい人間的サイズの空港です。
ビクトリア市内まで車で約15-20分、車窓からは道端で魚を売る人、後続車を気にせずマイペースで走る車、カラフルな服の立派な体型のセセルワ(セイシェル人のこと)たちを眺めていると、体の中の角ばった部分が溶け出していくような気分になります。
さて、Wikipediaでは調べられないセイシェル、そしてにセセルワについて私から見た印象を・・・。
国の人口が約8万人と小さな島嶼国でアフリカ系、ヨーロッパ系、インド系、中国系とそれぞれのルーツに違いはあれど協調し、共同体となって暮している素直で飾り気のない人々。街で会うセセルワはおおらかで、職種に関わらず目が合えば「Hello!」、「Bon jour」と挨拶してくれます。
現在は祖国を離れている人たちも一様にみんな心からとてもこの国を愛し、郷愁の念をとても強く持っています。
セセルワたちの勤務時間は平日8:00-12:00, 13:00-16:00で、ランチはクレオール料理のお弁当(Take away lunch)、晩御飯はほとんどの人たちが自宅で食べます。週末はもちろん平日も親戚、友人宅で夕食を取ることも多く、一人で食べることはまずないようです。
毎週水曜日は、観光客の多いのBeau Vallon(ボーバロン)で、また毎週金曜日はビクトリア市内でNight Marketがあり、地元のKreol(Creole) FoodやKaruという椰子酒の屋台が出ています。このお酒、においにものすごい特徴があり、私はなめるだけでも酔っ払いそうでしたが、現地の友人は美味しそうに飲み干していました。Handmadeの手ごろなお土産の屋台もあるのでここでお土産を調達する観光客も多いようです。
島嶼国のセイシェルには数多くのリゾートホテルや、一島全体がプライベートリゾートのようになっているところもあります。その中で私がお勧めするのは「バード島」です。ここは海鳥たちの飛来地で、私が訪れた時期は背黒アジサシの子育て時期にあたってたようで島の北部にあるコロニーでは星の数ほどの雛たちのもとへ親鳥が餌を健気に運ぶ姿を見ることが出来ました。
また、この島はアルダブラゾウガメの世界最長寿「エスメラルダ」を始め、海がめたちの聖地でもあり、島のオーナー、ロッジのスタッフたちはビクトリアのセセルワよりももっとのんびりと、そしてフレンドリーな人たちで、聞こえてくるのは波の音、鳥の鳴き声、海風の音・・・。
珊瑚で出来たインド洋の小さな小さな島で夜空を眺めていると、地球にいることを忘れ、宇宙を漂っているような心地がし、天空との距離がとても近く感じられ、筆舌に尽くしがたいものがあります。
この島には2泊3日の短期滞在でしたが、マヘに戻る時、ちょっとホームシックになってしまうくらい私はこの島とロッジのスタッフが大好きになっていました。
さて、帰国の日となり、セイシェルを離れ大阪までの中継地ドバイでは14時間もの乗り継ぎ時間!!
今回は、事前にビクトリア市内のエミレーツオフィスで座席の変更をした際に、「ミレニアムホテルサービス」の情報を得、ドバイ国際空港近くのこのホテルで過ごすことが出来ました。
この「ミレニアムホテルサービス」は、エミレーツが乗り継ぎ時間の長い乗客に提供するもので、詳細はエミレーツHPにありますが、宿泊、食事、ホテルまでの移動に掛かるコストをエミレーツが負担するというものです。この太っ腹なサービスのおかげで帰路は疲れを感じることなく無事、帰国できました。
まだまだ書きたいことはたくさんありますが、この辺で筆を置きましょう。最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
この旅行記があなたのセイシェルへの旅情を掻き立てることが出来ればうれしいです。
Tiny
Staff Comment
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