
2016年 ツールドフランス観戦ツアー「アルプスハイライト+パリシャンゼリゼ観戦」ご参加 S様より、ご旅行記、ご感想をいただきました!
2016年7月19~23日(第17~21ステージ)
Fields on Earthユーレックスさんのツール観光旅行は、一括パックではなく、都合のよいステージの日程を選んで参加できるフレキシブルなシステムでした。
毎日違う顔触れで行動して参加者の自由度も高いので、目的がはっきりしている人向きです。
ガイドさんが昼食場所を確保したりトイレの場所を確認してくれているので安心ですし、観戦前後で時間に余裕があるときは、観光スポットに連れて行ってくれました。
私は特に、第18ステージの自由行動と、20ステージのコロンビエール峠観戦に非常に満足しました。
その他の日は、天候が悪かったり、位置取りがうまくできなかったりでしたが参加した甲斐は十分でして、とても良い思い出になっております。
いろいろありがとうございました。
2016/07/19第17(エモッソンゴール)終日晴天
前日午後10時にシャモニーのホテル着。朝9時過ぎにホテル前の駅からモンブランエクスプレス/スイス鉄道でエモッソン駅へ。かなりの急坂を上っていくと悪魔おじさん発見!(写真は帰りにもう一度会った時のもの)
★写真1

レストランで食事後、坂を登ってゴール前6~5キロに特設された地元の仏語実況放送横に陣取る。
スイス国旗パイプホルンおじさんの横。キャラバン隊からカルフールバッグ入手(重宝)。実況のおかげで逃げ選手の名前は把握し、プロトン内のサガン、カンチェラーラを目の前で視認。
アイスを食べながら駅へ戻ると短いホームは100人以上で満員。
ホームへの入り口は200人くらいが立ち往生してカオス状態。乗車人数を再確認していてなかなか発車せず、やっと発車したのを見ると東京基準で乗車率110%以下(ホームに残っている半分位は乗れるはず)。ブレーキなどの保安上の観点から定員超過はだめらしい。
ガイドさんが予約券を見せて交渉してくれている間に入り口前の混乱(日本のラッシュより無秩序)で仲間一人が貧血で倒れそうになったのを見て、我々日本人グループは優先的に通してくれた。結局3本目の列車(本来予約していた午後6時半発)でシャモニー到着。
飲み物とサンド購入して自室で食べた。隣の部屋はノルウェーファンらしく、バルコニーに国旗がかけられている。
こちらも負けじと、もらったTour de France黄色テーブルクロスを窓の外にかけた。
2016/07/20第18ITT(メジェーヴゴール観戦せずに単独行動)終日晴天
6時半にロープーウェイ乗り場集合。
モンブランワンデイパス購入。大型ゴンドラで一気に途中駅まで行き、すぐに次のゴンドラに乗り換えエギュイーユ・ド・ミディ山頂駅へ。
山頂寸前は真下から真上に上がる感じで、風が吹いたら岩に激突するような近さ。
観光客はほとんどおらず、エレベータで一番上に行き、係員が管理する空中ガラス箱に行って靴の上から大きなスリッパをはいて自分のカメラで記念写真(高所恐怖症の人は無理)。無料。
展望台を回ってお土産品を購入後は、皆は帰ってホテルの朝食ビュッフェを食べてITT会場へ。
私は一人で自由行動(地図が読めて、英語が理解できて、身振りで交渉できる人ならお勧め)。
高山病対策のためカフェテリアでゆったりした後、全ての展望台を制覇。モンブラン山頂へ向かう出口は雪のトンネルの先、狭い広場の鉄の柵のドアの向こうは、角度がほとんど60度の切り立った崖に雪が積もっている道。そこを登山家はロープで互いに体を結び付けて一歩一歩降りていく。エルブロンネルロープウェイ乗り場(別料金)には乗客はだれもおらず3連カプセルに私一人。
好きなだけ歓声をあげて360度方向を観察し、別の三連が乗り降りするために時々止まると、無音の中で写真撮りまくり。モンブラン山頂部から巨大な雪の塊が流れてきて、カプセル下ではたくさん巨大クレバスが発生。もっと下流では圧縮された雪氷でメール・デ・グラス氷河を形成しているのが一目で見て取れる絶景。天気が良くてよかった。巨人の歯と呼ばれる岩塊も面白い。
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登山グループはアリよりも小さく見えるし、雪と氷だけの世界を神様のように空中から見下ろすことができました。途中の中継所を通り過ぎるともう一つの流れの氷河。こちらはクレバス少なく人もいないけど隣と合流して一つの氷河となっている。遠くに見えていた山頂に連なる岩塊が近づいてきたら、もう到着。降りたら周りの会話はイタリア語で国が違うのを実感。展望台を探検し、カフェテリアでショコラ(ココア)を注文。
★写真2

イタリア側から上がってくるロープウェイは、回転して景色を360度楽しめる形状。イタリア側に降りて田舎街を探検しなかったのは少し残念。展望台を堪能してから帰りの3連に乗り込むと、少し混んでいて、私はイタリアかフランスの小柄な中年男性(多分英語ができない)と一緒のカプセル。双方無言で景色を見たり写真を撮ったり。でも、面白い景色があると互いに指さして教えあって一応意思は通じてました。
到着したミディ展望台は混んできたのですぐに下り、ゴンドラ中継駅を通過し、一番下の乗り場まで戻った。観光案内のおじいさんにもらったフランス語シャモニー地図とFields on Earthの日本語地図を参考に、アイスクリーム(2スクープで4ユーロ)を食べながら銅像があるにぎやかな広場をぶらぶらと目指し、ロッククライミングの人たちが見えるロープウェイに乗って向かい側のモンブラン山塊が一望できる展望台へ。

真正面がエギュイーユ・ド・ミディ。左はメール・デ・グラス氷河の先端が見える。その他の小さな氷河もあちこちに見える。日時計みたいな丸テーブルに東西南北と山の絵がその方向に描いてあった。
ロープウェイ山頂駅に付属したレストランのデッキテラスでラムコーヒー注文。ロープウェイで下まで降りて時間を見るとまだ3時位。
まっすぐ進むとシャモニー駅で、その裏側に登山鉄道駅があるってガイドさんが言ってた。駅前広場には古いアプト式蒸気機関車や、アプト用歯車その他の展示物。ワンデイパスを見せて空いている先頭車両に乗り込む。スイッチバックなし(残念)。
進行方向左が崖なので景色はいいけど西日があたる。しばらくすると待避所で行き違い列車が待っていた。後はずっと森の中で、終点近くの待避所で終点駅から出てくる列車を待った。展望台へは行かず急いで下りのロープウェイでグラス氷河先端部に設けられた氷河博物館へ。
降り場からはるか下へ向かって階段を降り始める。途中には「×年の氷河先端部分はここ」プレートがあちこちにあった。
階段を登ってくる人は苦しそう。やっとたどり着き、氷河に開けられた穴に入るとさすがに涼しい。壁を触るとやっぱり氷。氷部屋には動物の氷の彫刻とか祠のようなものがLEDライティングされていた。一周して外にでる。
予想していたけれど、あそこまで登るのか、とかなりがっかり。降り場はビル7階よりも高い所みたい。でも帰るためには登らなくては。帰りの列車はすでにホームに止まっており、混んでいるので座れなかった。20分位だから大丈夫。ホテルに帰って休んでいたら、ITT観戦に加えて氷河博物館へも行ったみなが帰ってきた。
2016/07/21第19(サン・ジェルヴェ・モンブラン)時々小雨後、山頂で雷雨の中山頂ゴール観戦。
チャーターバスでテルメ公園前まで行き、無料シャトルバスに乗り換え、ロープウェイ乗り場からゴール付近へ。
パブリックビューイングの大画面前はすでに混んでいて良い場所確保できないし、コースに隣接していない。なのでゴール通過後の表彰台の正面近くを確保して、表彰台付属の画面で実況放送を見ながら選手ゴールを待つことに。

兵庫のIさんは大阪の男性とゴール前75Mの沿道脇で観戦(ユキヤは通過時わかってくれたらしい)。待っている途中で雨が降り出したけど、最終的にフランス人バルデがゴールすると観客の盛り上がりは最高。表彰台下で感動の瞬間。選手たちはチームバスの駐車位置に応じて表彰台前までに左右に振り分けられてしまい、前を通らない選手も多数。
表彰台に上ったバルデは満足そうで「ヤッタゼ!」みたいで良かった。マイカの山岳賞も安泰で満足そう。マイカが投げてまっすぐ私の方へ飛んできた花束を空中で受け取ろうとしたら、私の右隣の女性の向こう側にいた男性(多分二人はイギリス人カップル)が横から奪い取って(花が少し抜けた)、横取りを帳消しにすべく素早く自分の彼女に押し付けた。
周囲は、(女性から)横取った強引さと(自分の女性への)受け渡しのあまりの速さに一瞬違和感を感じたみたいだったけど、まあ彼女にあげるんだから(女性から横取りしても)仕方ないよね、みたいな雰囲気。普通だったらあきらめるけど、マイカは(去年休息日にTinkoffチームのホテルへ一人で行って入り口でサインもらった)私の帽子に向かって投げてくれた可能性が高いので、急いで彼女(それまで聞こえてきた二人の会話からは、自転車レースにはあまり興味ないようだった)に黄色のコンタドールバナーを見せながら、マイカは毎年応援に行ってる私を覚えていてくれて私に向かって投げてきたんだから私に花束を譲ってくれ、と交渉した。
彼女が彼に、こう言っているけどどうする?と聞くと、背が高くて肩幅広い強奪男は怖い顔をして私を見下ろしながらNOと言ってきた。くやしかったけどあきらめて(イギリス人だけどTinkoffファンなのかも)、男性Iさんが拾ってくれたバラをデイバッグに仕舞い(自宅でドライフラワー)、Tinkoffサガンのマイヨ・ヴェール受賞を見て気分を良くし、サガン応援の歌(Jリーグの応援歌と同じ曲だったのですぐ覚えた)をスロバキア応援団と一緒に歌いました。
なかなか現れなかったフルームのケガはあまりひどくなかった感じ。頭に来たのは、さっきの花束強奪男がskyフルームのマイヨ・ジョーヌ受賞で熱狂的応援をしたこと(Tinkoffとイギリスskyは競合関係)。一緒にいたskyフルームファンのUさんに「あいつはフルームファンだった。(敵Tinkoffの花束をTinkoffファンから横取りする)フルームファンに悪い印象を持ってしまった。」と言ったら、Uさんはしばらく考えて、「彼は真のフルームファンじゃないはず、だって私の三本指フルームバナーを見ても全然無反応だった。
フルームやskyチームファンはみんな、すてきなバナーだね、と声かけてくれるし、私たちのすぐ近くにいたあの愛想のよいイギリス熟年夫婦もそう言ってくれた」と返事した。つまり、あのイギリス男はもらえるものなら何でもよかったんだ!「まあ、マイカが私の帽子を覚えててくれたみたいだから、うれしいと思わねば」と、気持ちを切り替えました。なお、私が仕事でお会いすることのある英国紳士淑女は、みな常識的で礼儀をわきまえていらっしゃいます。
下山するためにロープウェイ駅乗り場で並んでいると、やんでいた雨が降り出して、雷鳴が鳴り、土砂降りが本格化した。屋根なし階段上、傘とポンチョでしのいだ。
2016/07/22第20(二つ目の山頂コロンビエール峠観戦)曇時々雨
6時半出発。2009年にコンタドールがシュレック兄弟と一緒に逃げたステージの最後の峠がこの峠(ニバリが一緒に下ったランスに先頭交代を要求)。とても小さなツールマレー(カフェ1軒、土産物屋1軒)。早く着いたので峠下の修道院を外から見学し、峠を挟んで反対側の2009年ゴール地点の街も車の中から見学。峠の駐車場で仮眠したり散歩したり。土産物屋は非常にセンスが良かった。カフェで優雅にのんびりしていると赤玉シャツを着た人が徐々に入ってきはじめて、はっと気が付いて外に出たときは、いつも峠で赤玉シャツを配ってくれるカルフールの車はいなかった(油断大敵)。キャラバン隊対策に土手を背にして(足元に転がってくるので回収が楽)私が先に日の丸を振り注意喚起、10mくらい後ろでIさんがキャッチ役。
土手に目立つ旗をおいて待って、キーホルダなどゲット。お菓子のマドレーヌやハリボは自動車の隙間にいた男の子に渡した(子供はキャラバン隊対策に最強だけど、彼は視認されにくかったのであまり投げてもらえなかった)「メルシーマダム」。キャラバン通過後はカフェに戻ってどしゃぶりの中パラソルデッキ下でエスプレッソ。雨が止んだので選手を迎える位置取りにUさん、Iさん(ユキヤの旗)、私それぞれ旗を持って坂を下っていった。途中でコンタドールの旗を持つ私を追いかけてきて、彼の選手生命は終わったfinitoとしつこくからんでくるおじさんに、負けじと英語やイタリア語単語を使って一人で言い返しながら(私は仏語話せず、彼は英語話せないので口論は不成立)歩き、彼は途中で仲間の方へ戻っていった(なんなんだ、あいつは!)。私の経験では、英語話せるフランス人はみないい人でした。
麓街→峠と通過するので、4回以上続くヘアピンカーブが見下ろせる最後のヘアピンカーブの上に位置取り。バイク、チームカーが通り過ぎ、逃げグループ、プロトンが通過。すでにグルペット大集団が形成されていてトニーマルティンがすぐ近くを通ったので旗が引っかからないように本当に気を使った。ヘリコプタが向こうにいるのはわかっていたけど目の前の選手を見るのが一番大事。あとで録画を見直すと、ちゃんとヘリカメラで3人とも、旗まで映ってた。あっという間に最終車が通り過ぎ、峠頂上へ帰るとすでに峠セットは解体開始。その後ジュネーブで花時計、噴水(高さ100m)、清教徒の壁、国際連合ビルなどを見てからジュネーブ空港へ。持っていたスイスフランを消化すべくメントール飴購入。10時過ぎにパリサンラザール駅隣の便利で使い勝手の良いホテル到着。
2016/07/23第21ステージ(パリゴール)終日晴天
7時朝食。テロを警戒して周回なしのうわさもあったけど、国の威信をかけてシャンゼリゼ周回はきっとあるはず。表彰式後の選手パレードはないだろうけど(多分来年以降も)。午前中、3人はパリ観光(エッフェル塔、セーヌ川クルーズ)。私は一人徒歩でパリ散策。ムーランルージュの前を通り、サンクレール寺院、迷子になりながらパッサージュ(ジェフリーとパノラマのみ)巡り。オペラ座前からマドレーヌ広場に行ってヴァンドーム広場を通り抜け、疲れたので周回コースの遊園地公園反対側テラスでビール(14ユーロ)。高価だけど椅子に座るためなら払います。
★写真3

マドレーヌ寺院前まで戻ると、なんか入り口がある。予めもらったVIPチケットを持って並び(だれかにそのチケット売ってくれる?と聞かれた。むき出しで持っていると危ないかも)、係員にカバンの中を見せてから入れてもらいチームバス駐車場の横を通りシャンゼリゼに沿って進んでいくと、またゲートがあったので外に出てみた。コース柵隣に自分の椅子で場所とりしている人はいたけど、かなり空いていて田舎のお祭り程度の混み方。自動小銃を持った兵士が5人位並んで歩いていた。さっきの出口でかなり待たされて2時過ぎに入ってみたら、VIP席入り口に長蛇の列。
入ってみたら席は早い者勝ちではなくチケット手配会社(名前を知らないと入り口で困る)の狭いエリア内だった。知ってたら選手到着まで外をぶらぶらしたのに。大画面スクリーンでスタートから実況映像。目の前で行われた女子の自転車競技はVIP席からだと印象薄い。赤ちゃん連れもいるチーム関係者席もすぐ近くだった。途中で帰る人も多い。ゴール後のグライペルや表彰台は少し遠かったけど肉眼で見えた。三々五々帰ってくる選手たちの中にIさんがユキヤ発見。みんなでユキヤ~と叫びながら日の丸を振ってると気が付いてくれた。

★写真4
表彰セレモニーが終わってからチームバス駐車場に行くとグライペル発見、マイカとサガンの自転車も。でも、選手たちは移動済なのかほとんどいなかった。夕食はサンラザール駅前のレストランで仲間4人で会食。シャンパンがリーズナブルな値段でおいしかった。以上
Staff Comment
S様
この度は弊社ツールドフランス観戦ツアーをご利用いただき、誠にありがとうございました。
何度もツールを観戦されているS様に、喜んでいただけてスタッフ一同大変うれしく思っております。
一部ご案内の至らない面、シャンゼリゼVIP席の配置等、ございまして大変申し訳ありませんでした。
今回の教訓をもとに、より良いご案内ができるよう改善してまいります。
2016ツールはシャモニーを中心に各ステージが観戦できたため、エギュイドゥミディなど観光もお楽しみいただけたようで、良かったです。
また是非ご利用を心よりお待ちしております。
ありがとうございました。
フィールズオンアース
スタッフ一同