フランス北西部、サンマロ湾上に浮かぶ幻想的な孤島です。数多いフランスの世界遺産の中でもその神秘的な美しさは群を抜いています。中世に大天使ミカエルのお告げにより建てられてから、巡礼の地として人々から愛され、尊ばれてきました。長い時代の中では、要塞になったり、監獄になったりと歴史に翻弄されてきたともいえます。一時人工的な堤防によって以前の景観が妨げられましたが、現在は景観を取り戻す工事も完了。自然の営みによる荘厳な美しい姿が人々を魅了しています。

フランスにおいて最長を誇る大河、ロワール河の流域には美しい古城が点在し、その美しさから「フランスの庭」という異名をもっています。アンボワーズ城、オルレアン城、シュノンソー城など渓谷の主要部分は世界遺産に登録され、王侯貴族ばかりだけでなく、レオナルドダヴィンチなどの芸術家をも魅了してきました。広大で緑豊かな森、豪華絢爛な城、すばらしい家具調度品の数々にフランスの古き良き時代を見出すことができ、優雅な世界に私たちをいざないます。

フランス北部のドーバー海峡に面した一帯。モネが描いたエトルタの断崖やルーアン大聖堂、また世界遺産のモンサンミッシェルと見どころに事欠かない地域です。10世紀に北方からやってきたノルマン人に由来し、この名がつきました。パリからの日帰り旅行としてもお勧めの場所で、ノルマンディー様式の木組みの家々や切り立った崖などこの地域独特の風景が見られます。カマンベールチーズやリンゴ酒カルバドスなどノルマンディーでしか味わえない食材も大きな魅力です。