ロシア冬の旅第2弾


旅先:「ウラジオストク」と「ハバロフスク」

移動 :シベリア鉄道
旅行目的:ウラジオストクアイスラン参加(マラソン大会)とシベリア鉄道乗車

2016年の「Bikal Ice Marathon」エントリーで初訪露。今年(2017年)も参戦考えたが開催が火曜日(3/7)のため、会社の有給を入れたスケジュールが立てづらく廃案。他にないかと検索したところウラジオストクの冬のマラソンを発見。マラソン大会の開催が土曜日(2/25)とのことで早速ユーレックスさんに問い合わせ。出発は2/23(木曜日)、マラソン大会の後の夜からシベリア鉄道でハバロフスクへ移動しても翌日の日曜日には東京に戻れるとのこと。直ちに申し込んだ。

[日程]
出発:2017年2月23日(木)
帰国:2017年2月26日(日)
3泊4日(のうち1泊が列車内)

旅費には、以下の作業も含まれているが、個人で細かく調べている時間もないので助かる。
・大会エントリー代行
・大会主催者側からの情報連絡の中継

冬のロシアといえば気になるのは天候。以下のサイトで確認。
http://www.tenki.jp/world/1/145/31960.html
http://www.tenki.jp/world/1/145/31735.html

3月に近くなると流石のロシアでも段々気温も上がってくるようで、ウラジオストクは最低気温がマイナス5度くらいで比較的暖か?そうだったがハバロフスクの予報はマイナス10度を下っていたので装備はハバロフスク予報に合わせて用意した。※若干横道にそれるが、路面は凍結箇所もあるため転倒にはくれぐれも注意。
 
[装備]
冬のロシアでの服装は重要。一歩間違えると命に係わる。「普段の恰好」と「マラソン大会の恰好」の2タイプ準備。

・普段の恰好(上半身だけ記載)
-インナー(ヒートテック)
-Tシャツ
-フリース
-厚手のダウンジャケット
※脚の方は心配な人は上半身並みの恰好でよいかと、ダウンのズボン版など。

・マラソン大会の恰好
摂氏0度~5度くらいだったかもしれないが、予想外に暑すぎ?て失敗。
-インナー(ヒートテック)
-Tシャツ
-薄目のダウンジャケット(暑すぎのため途中で脱)
-フリース(脱ぎたかったが、半袖Tシャツだけになってしまうため脱がなかった)
-タイツ
-短パン
-トレイルランシューズ(ゴアテックス対応)
※念のためシューズにスパイクを装着することをお勧め。

[出発]
日時:2017年2月23日(木)
・成田→ウラジオストク(シベリア航空)
成田からウラジオストクは近い。飛行機で2時間台。ただし時差があってウラジオストクは日本より1時間早いので注意。
乗客、意外と日本人多数。学生が多いような・・・?
 
[ホテル]
ウラジオストク空港からは運転手付きでウラジオストク駅近くの「プリモリエ」というホテルへ移動。部屋は4階。エレベータは修理中のため階段で上がり降り。

[1日目の夜]
夜の出歩きは控えるべきでしょうが、ホテルの隣のレストランで食事。メニューからなにまでキリル文字。一応読めたので問題なし。「ビニグリェーツ」というビート主体のサラダとオムレツを注文。「ビニグリェーツ」は結構いける。ピロシキはないのか聞いたところ、「無し」との回答。
 
[2日目]
午前:
ウラジオストク駅がホテルから近いので駅まで散歩、港も直ぐ近くなので脚をのばした。建物だらけだが景色は良い。写真でよく見る景色が目の前に広がっていた。
駅付近でピロシキの屋台を発見、早速購入。大きさは手のひらより大きいので注意

午後:
14時からオプションの市内観光。ガイドは日本語OK。ガイドブックに載っている名所にあちこち連れて行ってもらった。一番は展望台からの景色。一通り市内観光が終わったところで、ある建物につれられた。外見は古そうで鉄の扉がかなり重い。中に入ってかなりネンキの入ったエレベータで上がった。最初は廃墟巡りかと勘違いしたが、そこはマンションで2つ目のオプションの「家庭でのロシア料理の夕食」のコーナーに突如移っていた。外見とは裏腹に玄関に入ったら綺麗な内装のごく普通の家だった。東欧の昔からあるマンションがそのイメージ。この2つ目のオプションはレアな選択かと思いきや意外と選択する旅行客はいるとのこと。日本でもそうだがレストランの食事は余計(不要)な味が入っていてロシアでもそうだろうという先入観は否めなかったが、家庭料理が食べられるというのはかなりオススメの選択肢。ニシンの塩漬けがお気に入り。ロシア料理は、派手さはないが食べ飽きないおいしさがあると思った。こちらのオプションも日本語OKのガイドと一緒なので安心。

[マラソン大会]
日時:2017年2月25日(土)
天気:曇り→晴れ
気温:0℃~?
場所:海上
距離:21.1㎞

朝7時ごろホテルをチェックアウト。荷物はホテルで預かってもらえるとのこと。ホテルに頼んでいたタクシーで出発し、ルースキー島の会場まで移動。会場までは30分くらい。写真でよく見る大きな橋(ルースキー島連絡橋)を初めて渡った。会場はダイビング用のボートの桟橋。そこから一面氷の海。いくら気温が摂氏0度付近といえ、極寒中に固まった分厚い氷はまだ解けきれずにいる状態で歩いても問題ない。到着が早すぎたのかランナーはまだ少ない。受付は始まっていたので空いているうちに済ませて凍った海の上を暫くウロウロしていた。外は一応寒いのでたまに喫茶店の中に入って暖を取った。時間が立つとランナーが増えてきた。何人いるはわからないが数百人はいるように見えた。何千何万人規模の大会ではないが、開会式から結構お祭りムード満載。小規模でも国歌が流れるのは海外ならでは。いつも思うけどソ連国歌とメロディーが一緒だがロシア国歌のメロディーは良い。コースは片道5キロの即席路を2往復プラス1キロ。制限時間は4時間。やや早歩き程度でもゴールできる設定。コースの周りは真っ白なので海上なのか平原なのかよくわからない。エイドステーションは2.5キロごとに配置。コース上は除雪されており走り易かった。往復のため前後のランナーとすれ違う。日本人は何人か参加していたようだが、日本人と思える人はなぜか1人だけしか見なかった。速い人は速い。雪面とは言え1時間15分くらいでゴールしていた。こちらは10キロを1時間ちょっとくらいのゆるゆるペース。折角だから少しでも長く楽しんだ方が・・・というより今はあまり早く走れない。

[シベリア鉄道]
マラソン大会終了後、預けた荷物を取りに泊まっていたホテルに戻った。シベリア鉄道発車までは時間があるのでしばらく街をウロウロ。本屋を見つけたので入って見た。店員に「ドストエフスキー」や「プーシキン」などの文豪の本は置いているか訊いてみたらいくつか出してくれた。見たらかなり難しい。最終的には子供向けの「プーシキン」の詩集を薦めてくれたのでそれを購入。その後車内用にピロシキと水でも買っておこうかなと屋台が閉まるころに行ってみると「ピャンセ」という肉まんのみが残っていた。ピャンセ2個を買ったが、直径15センチくらいはあった。いよいよ発車間近となり乗車。列車はウラジオストクとハバロフスクを往復している「オケアン」号。寝台列車は初めてだが、日本のかつての寝台車もこんな感じだったのだろう。4人用のクーペ。体格のよいロシア人には狭すぎのような。広いわけではないのであまり動かずじっとしていた。向かいのロシア人乗客が佐世保に行ったことがあるとしきりに繰り返していた。落ち着いたところで乗車前に買っておいた肉まん(ピャンセ)で夕食。直径15センチを2個は流石に多かった。道中はハバロフスク到着(8時過ぎ)間際まで外は暗闇のため景色は楽しめないが、シベリア鉄道の旅は満喫。いつかは数泊旅が夢。



[ハバロフスク]
8時過ぎ到着。列車を出た途端鼻とのどが痛い。お迎え(この方はかなり日本語が堪能だった)の車の温度計はマイナス24度を示していた。これから飛行場へ移動。というわけで、ハバロフスクに関しては駅と空港の間しか見てないので、気温がマイナス24℃だったこと以外は印象が無い。ハバロフスクもじっくり見物したい。

[総括]
すぐ隣は中国や北朝鮮であっても、やはりウラジオストクの街は基本的に西洋風。「ソ連」っぽい建物も多いが、中は芸術感漂っている。他の街もそうなのかもしれない。ロシアは寒いというイメージだが、年中寒いわけではなく、期間は短いが夏は20~30℃まで上がる。景色も綺麗っぽいし(生では冬景色しか見たことがないので想像)、文化・芸術・歴史・文学など見どころは満載なのでロシア旅行はかなりオススメ。

[帰国]
2/26(日)の午前11時過ぎに離陸。
ハバロフスク → 成田(シベリア航空)

今回もなんとか無事帰国、到着時はかなり暑い。この度もユーレックスさんには本当にお世話になりました。今冬は、極寒のヤクーツクと思っていたが、時間的に厳しそうなのでハバロフスク中心旅になりそう。
 


Staff Comment
お帰りなさいませ。
バイカル湖マラソンに続く第二弾ですね!
バイカル湖マラソンのときは雪が酷かったようですが…
ウラジオストクでリベンジを果たしましたね。
無事に氷の上を走っていただけて良かったです。
今回はロシア料理のオプションも満喫していただけたようですね。
家庭料理は本当に美味しいですよね~!
現地に住んでいる人との会話も美味しさを増してくれます。
それ以外にもちょくちょく食べ物のお話が出てきますね。
食への意識の高さがうかがえます。
さすがに極寒の中で走る勇気が私にはないので…
臨場感のあるお話で、大会の様子が分かり、本当に助かります!
いつもありがとうございます!!
これからもよろしくお願いいたします。







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