極東ウラジオストクからモスクワへ
ノンストップ鉄道旅!


 今回、ロシアエクスプレス様にアレンジしていただき、ウラジオストックからモスクワまでノンストップ(6泊7日)のシベリア鉄道の1人旅をしてきました。
なぜ、シベリア鉄道で旅をしようと思ったのかですが、ちょうど転職する時期にまとまった休みが取れるので、普段できないことをしようと思い立ったからです。考えた結果、数年前に、我が家にカウチサーフィングで滞在したオーストリア人の旅行者が、シベリア鉄道で日本まで来たことを思い出し、鉄道でユーラシア大陸を横断してみようと思いました。

出発地であるウラジオストックには、成田から空路により前日に入り、1泊します。到着は夕方のため、その日は寝るだけですが、翌日は夕方の列車の出発まで、ほぼ1日市内観光ができました。私は英語が喋れるので、海外旅行ではガイドなしに回るのですが、今回はロシア人の方にガイドをお願いしました。その方は、大学で日本文化を学び、日本には一度も来たことがないそうですが、流暢な日本語で市内の建物や見どころをわかりやすく説明していただき、とても助かりました。ウラジオストックは非常に美しい街で、日本から2時間ほどでこのようなヨーロッパ風の町並みが見られることに大変驚きました。
市内を走る車は日本車が多いですし、このガイドの方のように、日本に興味を持っておられる方が多いようです。私たちは、ロシア、その極東の街であるウラ
ジオストックは、遠い場所のように思いがちですが、地理的に近いですし、ウラジオストックの人々は、私達が感じるよりも日本のことを近く感じているという印象を受けました。

<ウラジオストク・金角湾横断橋>


市内観光を終え、その日の夕食としてピロシキや飲み物を買った後、夕方に出発地であるウラジオストック駅に向かいました。プラットフォームには、モスクワまでの距離9288kmを示したモニュメントがあり、いよいよ大陸横断の旅が始まるのだと気分も盛り上がりました。列車が出発すると、景色を見ながら買い込んだピロシキを食べ、その日は床につきました。


翌日、朝早く目が覚めて、窓から景色を見ると、日本では見ることが出来ない大平原の雄大さ、美しさは圧巻で、ずっと見とれていました。今回、私は2人部屋の1等寝台に乗りましたが、幸運にも終点のモスクワまで1人で利用できました。各列車には、専属の車掌さん(殆どの場合女性)が終点のモスクワまで同乗しています。車掌さんは、ロシアのお母さんという感じの方で、トイレを掃除したり、毎日1,2回部屋を掃除したりしてくれます。

3日目に、ハイライトであるバイカル湖の湖畔を通過します。30分くらい湖を並走するので、その間ずっとバイカル湖を見ることができます。他の乗客も皆、通路に出てきて窓越しに景色に見入っていました。天気もよく、本当に綺麗でした。

<バイカル湖を望む車窓>



イルクーツクで降りて、バイカル湖の観光を楽しむのがコースのようで、乗っていた車両の半分くらいの乗客は、イルクーツクで降りていました食事は、私は、列車が停車したときに、売店や地元の人々が売っている手作りのピロシキやロシア料理をよく買って食べました。安くて、とても美味しいです。ピロシキもいろんなレパートリーがあります。食堂車も利用しましたが、とても美味しかったです。

車中に6泊もすると飽きるのではないかと心配していたのですが、美しい景色に飽きることはありませんでした。1日に2,3回は駅に止まるので、他の乗客と話したり、食べ物を買ったりできます。3,4日目のイルクーツクを超えた辺りまでは、シベリアの大平原という感じでしたが、それ以降モスクワに近づくにつれ、大きな街を見るようになり、何千キロも旅をしていることを実感できました。また、ウラジオストックは日本との時差が+1時間、モスクワは−6時間ですが、7日かけて移動する間に毎日だいたい1時間ずつ時差がずれていくというのが面白い体験でした。

無事に、7日目の午後にモスクワに到着しました。モスクワでは2泊したのですが、1日だけ、ガイドの方にクレムリンの大聖堂の案内をお願いしました。この方も、大学で日本文化を学んだ方で、教会、大聖堂の歴史を日本語でわかりやすく説明していただき大変助かりました。大聖堂の内部のイコンは大変見応えがあり、感動しました。また、ホテルの従業員の方や道で話しかけられた人に、日本人だと言うと、日本は美しくて好きな国だと言ってもらうことが多かったです。日本人としてとてもうれしく思いました。
私は、ロシアについて、これと言った縁があったわけではないですが、初めて旅行し、国土の大きさ、歴史の深さ、ロシアの人々は日本について私達が思う以上に関心や親近感を持っていることを知ることが出来、有意義な旅行でした。シベリア鉄道の旅、ウラジオストック、ロシア観光ともにおすすめです。
また、ロシアには旅行したいと思います。

最後に、お世話になった現地のガイド、ドライバーの皆様、ロシアエクスプレスのご担当の方に、感謝いたします。

<モスクワ・クレムリンにて>





Staff Comment
素敵な旅行記をお送りいただきありがとうございます!
各都市の印象、ガイドをはじめとし現地の方との交流の中で感じられたことなど・・・
日々ロシアの情報に触れ、ロシア人とやり取りをしている私たちではなかなか皆さまにお伝えすることのできない感想が詰まっていて感動いたしました。
ロシア、特にウラジオストクは都市としても歴史的、商業的に日本の深く関わりがありますが、色々な歴史の側面がある中、ロシアの人々に親近感を持っていただけているのは本当に嬉しいことですよね。
ノンストップのご旅行案内時には、体力的に大きなご負担がないか、146時間もの鉄道旅に飽きてしまわないかなど少し心配になってしまいますが、大陸を横断する醍醐味を感じていただけたようで大変嬉しく思います。
広大な大地、いくつものタイムゾーンを駆け抜ける不思議な感覚。。。
大陸を大横断するシベリア鉄道の旅でしか得られない醍醐味ですよね!
このたびは貴重なお時間でのご旅行、体験にロシア・シベリア鉄道の旅をお選びいただきありがとうございました。








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