ボルトからグリンデルワルト(春のおすすめルート)
グリンデルワルトからゴンドラでわずか25分でアルプスの眺望を堪能できるフィルスト展望台。フィルスト山(標高2184m)の断崖に設置されたフィルスト・クリフウォークなどアトラクションがございます。
ゴンドラの途中駅ボルトからグリンデルワルトまでの約1時間半の下りのハイキングは、森林の中やアルプ(牧草地)を歩き、村に下るルートですが、アルプが5月下旬から6月上旬は一面尾の花畑になります。6月中旬以降は放牧された牛が花を食べたり、牛の餌として花も刈り取ってしまいます。花がなくなった後も、氷河やアルプスの山々を見ながら歩く大変素晴らしい景色のコースです
花の谷のハイキングコース(6月)
ラウターブルンネンの崖の上の素朴な村「ミューレン」。ケーブルカーに乗って約5分のアルメントフーベルはアイガー、メンヒ、ユングフラウの3名山の眺望が美しい絶景スポットでもあります。アルメントフーベルからフラワーハイキングのスタート!ミューレンまで高山植物が咲く道を歩いて下りましょう。いくつかコースがありますが、おすすめは、アルメントフーべルからズッペンアルプ、そしてブルーメンタール(花の谷)を通り、ミューレンまで下る1時間半のコースです。ブルーメンタールは名前の通り、一面の花畑になる6月に大変人気のコースです。
シーニゲプラッテ高山植物園(アルペンガルテン)
アイガー・メンヒ・ユングフラウ3名峰の正面に位置し、北側にはブリエンツ湖とトゥーン湖が眼下に見える、美しいビューポイントとして昔から人気のシーニゲプラッテ。
麓のヴィルダースヴィルから、レトロな雰囲気の可愛い列車で50分。19世紀末のベルエポック時代にオープンした山岳ホテル兼レストランは往時の雰囲気を残しています。駅近くには500種を超える高山植物が植えられている、スイス屈指の高山植物園(アルペン・ガルテン)があります。
シーニゲプラッテ山頂には、1周2時間ほどのパノラマ・ヴェークというハイキングルートがあります。また、シーニゲプラッテから列車の途中駅ブライトラウエネンに下る1時間のコースは、岩に咲く高山植物、森の中の花、ブライトラウネン近くの野の花など様々な種類の花が見られます。
メンリッヘンまたはアイガーグレッチャーからクライネ・シャイデックへ
まず、メンリッヒェン展望台からクライネシャイデック(2061m)のルートをご説明。グリンデルワルドターミナル駅からゴンドラでヒェン展望台へ。もしくは、ヴェンゲンからロープウェイでメンリッヘンへ。ゴンドラの終点がハイキングのスタート地点で、初夏は一面のお花畑。
アイガー北壁に向かって出発!コース全体を通して見晴らしは最高!緩い下り坂で、ベルナーアルプスを前方に眺めながらハイキングです。ゴールのクライネ・シャイデックはユングフラウ・ヨッホへの登山列車乗換え駅なので、いつも賑わっています。ハイキングの初心者が絶景を楽しめる、極上の1時間半のコースです。
次にアイガーグレッチャーからクライネシャイデックのルートをご説明。こちらは、ユングフラウヨッホ観光後、またはゴンドラや登山鉄道で直接アイガーグレッチャー駅(標高2320m)まで行きます。アイガーグレッチャー駅には氷河を眺めながらランチができるレストランがございます。
クライネシャイデック駅までトレッキングは、背後にユングフラウ3山、前方眼下にクライネシャイデックを眺めながら歩く素晴らしい約1時間半のルートです。ユングフラウ鉄道と高山植物とアルプスの峰々が1枚の写真に納まる絶景写真スポットでもあります。途中、ミッテルレギ稜からアイガー初登攀に成功した槇有恒氏の寄付金を元に作らた初代ミッテルレギ・ヒュッテをご覧いただけます。
クライネ・シャイデックからの2つのコース
観光客で賑わうクライネ・シャイデックからのくだりのコースは、西側ラウターブルンネン方面ヴェンゲンへ下るコースと東側グリンデルワルト方面アルピグレンへ下るコースの2つです。
まずは、ヴェンゲンへのコースから。クライネ・シャイデックから隣駅ヴェンゲンアルプ(1874m) までは、左手にアイガー・メンヒ・ユングフラウが迫る雄大な景色を楽しめます。ヴェンゲンアルプまで約45分。まだ歩ける方はヴェンゲン(1257m)まで、さらに1時間半のハイキングコースをどうぞ♪ ユングフラウ3山は隠れて見えなくなりますが、綺麗に整備されている山小屋や林間に走る登山列車、だんだん近づく美しいヴェンゲンの町など楽しいルートです。
次に、クライネシャイデックからグリンデルワルト方面のアルピグレンへ下るコースをご紹介。クライネ・シャイデックから線路沿いをグリンデルワルトに向かって出発。アイガー北壁を見ながら、お花畑の中や林間、小川の側を歩くアルピグレンまでの1時間半のコースです。アルピグレンでは、チーズ料理が美味しいレストラン・アルピグレンがございます。アイガーとヴェッターホルンを眺めながら召し上がれ♪
ゴルナーグラート鉄道のハイキングコース
2つの氷河と4000m級の山々を望む人気のゴルナーグラート展望台は、ツェルマットからゴルナーグラート登山列車で36分。その区間を初級者でも歩けるのは次のルートです。
①ローテンボーデン(2815m)からリッフェルベルク(2582m)。*こちらは途中逆さマッターホルンが湖面に映るリッフェルゼーを通る1時間半のコースです。岩場が多いので、足元にはご注意ください。
②リッフェルアルプ(2211m)やフィンデルバッハ(1774m)からツェルマット(1605m)。林間や小川のせせらぎを通るコースです。
ご出発前には、天気予報をご確認ください。午後は天候が変わりやすいので、午前中がおすすめです。
ツェルマットのその他のおすすめルート
スネガ展望台へはツェルマットから地下ケーブルで4分。スネガのすぐ下のライゼー(写真)沿いには6月~7月上旬は高山植物が沢山咲いています。この地方特有のねずみ返しの小屋の側を通り、ツェルマットの町に向かって2時間のコースです。
スネガ展望台からロートホルン展望台へ昇るゴンドラの乗り継ぎ駅のブラウヘルト。ブラウヘルトからシュテリゼー(シュテリ湖)への往復ハイキング(約1時間)は、ほぼ平坦な道で、名峰マッターホルンやモンテローザ、フィンデルン氷河を見ながらの人気のコースです。初夏から秋にかけて稀少な高山植物が咲きます。この地方特有の黒鼻羊に出会えるかもしれませんよ。
または、ツェルマットからゴンドラを乗り継いで約1時間のヨーロッパ最標高の展望台3820mマッターホルン・グレッシャーパラダイス(クライン・マッターホルン)。ゴンドラの最初の乗継ぎ駅のフーリからツムゼー、ブラッテンなど素朴な集落を抜けてツェルマットへ直接下る1時間から1時間半のコースはどなたでも楽しめるコースとなっております。フーリからツムット集落経由でツェルマットへ下るルートは3時間程かかります。
サンモリッツ周辺のハイキング
サンモリッツは他の山岳リゾートと比べて1850mと標高が高いので、雪解けが遅く、ハイキングシーズンは6月中旬以降となります。手軽に氷河の先端を眺めに行けたり、湖沿いの森林浴を楽しむコースなど、素晴らしいハイキングコースが沢山ございます。
①サンモリッツドルフの中心からケーブルカーとロープウェイを乗り継いでピッツネイル展望台へ行けますが、その途中駅チャンタレッラ(標高2000m)からサンモリッツへ下るルートは200種の高山植物が植栽されているハイジフラワートレイルやウルスリの鈴といったスイスの物語の名前の付いたお勧めのハイキングルート(約1時半)です。このルートのケーブルカー再開は2024年は6月21日以降となります。
②サンモリッツからベルニナ急行の最高地点オスピツィオ・ベルニナ駅(標高2250m)とアルプ・グリュム駅間を歩くコースは、4000m級のベルニナ山群と氷河、ラーゴ・ビアンコ(白い湖)に赤いベルニナ急行を一望できる人気のコースです。(約2時間半)
③サンモリッツからバスで約20分のシルスマリアの花の谷フェックス谷を往復するコース。奥のホテルフェックスがゴール地点。住民以外の車は禁止されているので、静かなエンガディンの大自然を歩けるコース。馬車も人気です。(往復6キロ 約3時間)
④サンモリッツから鉄道で30分のモルテラッチ駅からモルテラッチ氷河の先端まで散歩気分で歩けるコース。(往復2時間)モルテラッチ駅には雰囲気の良いホテルレストランもありますし、駅近くには、昔ながらのチーズ作りと野外で食事が楽しめるレストラン(昨年2023年は6月15日~10月1日)がございます。
⑤サンモリッツから鉄道で約10分の小さなポントレジーナからシュターツ森を通りサンモリッツに向かう森林浴を楽しむコース。(約1時間)静かなシュターツ湖沿いのホテルレストランで一休みできます。ポントレジーナはエンガディン地方特有のスグラフィットの家々が並び、小さな教会や五角形の塔など歴史的建物やエレガント
な老舗ホテルが建つ素敵な町です。
⑥画家セガンティーニが好んだムオタスムライユ展望台(標高2454m)から山上湖(レイ・ムライユ)への往復コース。(往復6キロ 約3時間)*このルートのケーブルカー再開6月8日以降となります。
⑦ムオタスムライユ展望台からアルプ・ラングアルト(標高2300m)へ向かうコースはロゼック谷を眼下に見ながら歩くコース(約2時間)。ゴールからチェアリフトでポントレジーナへ下ります。このルートは途中セガンティーニ小屋へ向かう分岐点がありますが、危険箇所が多くありますので経験者向けです。*このルートのケーブルカー再開は6月8日以降となります。
レマン湖畔 世界遺産の葡萄畑の散策路
レマン湖北岸のラ・ヴォー地区は葡萄畑で唯一世界遺産に登録されています。ラ・ヴォー地区のワインは生産村の名前がそのまま銘柄となっていまして、村々をつなぐ散策路が整備されています。レマン湖と葡萄畑を見下ろす眺望抜群のレストランでランチを頂き、その後下りの散策するのはいかがでしょうか?出発点には列車で向ってください。
下記①②コースの出発点グランヴォーとエッペス、到着点リュトリーとキュリー村は全てローザンヌから(へ)列車で10分ほど、③コースの出発点シェーブルへはヴヴェイから列車で8分です。
①高台のグランヴォー(Grandvaux)村から、南西の湖畔のリュトリー(Lutry)村へ下る約4キロ1時間のコース。途中、アラン(Aran)村手前は絶好の眺望ポイント。この区間は、4月から10月はブドウ畑を巡る電動自動車(ラヴォー・エクスプレス)が出ています。リュトリー村にはレマン湖の湖船の港もあります。
②高台のエッペス(Epesses)村から、リエ(Riex)村を経由し南西の湖畔の村キュリー(Cully)へ下る約2.2キロ45分のコース。キュリーもブドウ畑を巡るラヴォーエクスプレスの発着村です。
③高台のシェーブル(Chexbres Village)からサン・サフォラン(St.Saphorin)に下る1時間のコースです。サン・サフォランから更にワイン試飲場(ラヴォー・ヴィノラマ)のあるリヴァ(Rivax)まで丘の中腹を歩いて向かえば2時間のコース。また、シェーブルから直接リヴァへも1時間半で歩けます。シェーブルからサン・サフォラン間は、もう1つの電動自動車(ラヴォーパノラミック)が3月~10月に走っています。
夏期、日差しが強い日には電動自動車(ラヴォーエクスプレス や ラヴォーパノラミック)に乗車し、急峻な葡萄畑を巡るのもおすすめします。お時間がなければ、リヴァにあるワイン試飲場(ラヴォー・ヴィノラマ)は立地が抜群ですので、ここだけ行ってみるのもよろしいかと思います。ジュネーブやローザンヌから日本語ガイドと散策する、ワイン試飲付日帰りツアーもございます。ご興味あれば、お問い合わせくださいね。
次にラヴォー地区の食事、ワイン、眺望のどれも良い評判レストランを記しますね。
グランヴォー
ルレー・ド・ラ・ポスト Relais de la Poste
住所:Route de Crétaz 10, 1091 Bourg-en-Lavaux
グランヴォー
レストラン・トゥー・ダ・モンド Restaurant tout Un Monde
住所:Place du Village 7, 1091 Bourg-en-Lavaux
エッペス
*エッペス(Epesses)駅へはローザンヌ駅からヴィレヌーヴ(Villeneuve)行き列車で11分で到着。
オーベルジュ・ドゥ・ヴィニュロン Auberge du Vigneron
住所:Route de la Corniche 16, Epesses