
2016年 フィールズ・オン・アースで公式ツアーとして初めて企画した
フランス・ミディピレネー地方 世界遺産の街「カルカッソンヌ」を舞台とした100マイルレース
「グランレイド カター」に参加された梅原様から、参戦記をお寄せいただきました。
梅原様は日本人ランナー初出場、そしてなんと総合9位!!という素晴らしい成績を残され、
フィールズオンアースの設定した総合10以内「次回ツアー半額!」の商品を獲得されました。
迫力の参戦記、ぜひご覧ください。
Grand Raid des Cathares グランレイド・カター
走行距離174km 累積標高7,700m
このレースの存在を知ったのは、「フィールズ‥」のHP上でのことでした。
「グランレイド・ピレネー」のおまけみたいにくっついた、初めて耳にするレースでした。
それまでUTMBに3年連続で参加させていただき、別の海外レースにも出てみたいと考えていた矢先のことです。
紹介文を読んでみると、“北のモンサンミシェル、南のカルカッソンヌとも言われる、圧倒的存在感のカルカッソンヌ・シテ。全長3㎞に及ぶ城壁と52の塔から構成された、城塞都市は必見。子の城塞がスタート・ゴールとなるグランレイド・カターは、ミディピレネーの美しい村や町、丘陵を巡る、ウルトラ初挑戦のランナーに最適なコース。将来のUTMBやGRP、アンドラウルトラ挑戦に向けた第一歩としてお勧めの大会です。(原文ママ)”
とあります。
◆海外レース、しかもマイナー(っぽい)◆美しい城砦がスタートゴールというドラマチック性◆比較的「ユルそう」(本質的にユルい人間なので合っている)◆ツアーなので語学力のない自分にも安心
ということで、当ツアーに申し込むことにしました。
大会エントリーは「フィールズ‥」が日本における公式の窓口となっているので、何の心配もありません。必要事項をお伝えして、あとはお任せしました。
ところが、9月に入ってから、同ツアーの参加状況を聞くと、私たち(私と帯同する妻)の2名だけとのこと!?いくらマイナーとはいえ、まさか1人とは‥。
ということで、同ツアーは最少催行人員を満たすことなく、必然的に個人旅行となってしまいました。
しかし、考えようによっては「完走=日本人一位」ということです。
完走しただけで、「フランスの大会で日本人一位になったんだよ♪」と自慢できます。細かいことなど誰も聞きはしません(多分)。その線でモチベーションを維持します。
何度か“You Tube”で当レースの動画を見て、レースをイメージし、1ヶ月前にウルトラマラソンに参加して、長い距離の耐性をつけ、仲間内には「日本人一位を目指します♪」と宣言し、10月10日の深夜に日本を旅立ちました。
◆ 現地までの行程
シャルルドゴール空港を経由し、トゥールーズ空港に到着。「フィールズ‥」に手配していただいた送迎タクシーに乗り、カルカソンヌを目指します。
★ 途中、大型スーパーに寄り、食料や水等を買い込みます。カルカソンヌは大きく分けて2つの地区があります。城砦を有する“シテ”と、川を挟んだ“下町”です。
今回、私たちが滞在するホテルは“シテ”にあるのですが、周囲に大きな雑貨屋などはありません。下町には、フランスでチェーン展開しているスーパー“「Monoprix(モノプリ)」”がありますが、少しばかり遠いです。水などの重たい必要品は事前にクルマで購入することをお勧めします。
城砦が見えてきます
◆ 天候について
以前、フランスは日本の1ケ月先の気温、と聞いたことがあります。実際日本よりは寒く、朝晩はダウンジャケットが必要でした。半袖半パンの現地の方もいましたが‥。
あと、この地方特有な気候なのでしょうか風が強かったです。なのでレース中は実際以上に寒く感じました。
ツアー中は到着日晴れ、レース前日曇りのち雨、当日曇りのち雨、やがて雷雨。レース2日目曇りのち晴れ。レース最終日快晴。でした。
寒さ対策はそれなりにした方がよいかと思います。
◆ お城の中について
ホテルはお城の真横に位置しています。
スタートゴール地点となっている城門まで来ると、自然と高揚した気分になります。
聞くところによると、このお城は、映画『ロビンフッド』など、様々な話の舞台となった場所とのこと。
城内に入ると、観光地のご多分に漏れず、左右にお土産屋が立ち並んでいます。お土産屋さん以外にもカフェやレストラン、ホテルなどもあります。
ただ、建物の外観は当時のものを使用していると思われ、観光客やお土産屋の賑やかさも、中世の趣を感じ取るのに一役買っている気がします。
お城の中には“Le Chateau Comtal (コンタル城)”という場所があり、尖塔や見張り台に登ったり、ローマ時代の遺物を見学できます(ただし有料)。
※“Le Chateau Comtal (コンタル城)”は開園時間が限られているため、事前に確認した方がよいかと思います。
◆ その他カルカソンヌの観光地
カルカソンヌのもう一つの見どころにミディ運河があります。運河クルーズもできるのですが、私たちは時間の都合もあり、レンタサイクルを借りて、運河沿いを散策することにしました。プラタナスや糸杉の並木道が運河に沿って続いており静かで牧歌的に雰囲気があります。余裕があればランニングもよいかもしれません。レンタサイクルは駅前の運河クルーズ乗り場に隣接されています。
◆ レース受付について
受付会場は“シテ”と“下町”を結ぶ橋の近くにあります(下町側)。
受付は①参加賞、デポバック(ナイロン製シューズ入れ程度の小さいもの表にNo記入欄があります)を受け取る。②隣の島の机で荷物チェック。③デポ預け場で大きなビニール袋を受け取り、デポ用の荷物を入れた後預ける。という順番となります。
①今年の参加賞は以下のとおり。ワインがフランスらしい。
②参加人数が少ないせいかチェックは念入りで、基本すべての必携品をチェックしました。HPに記載されているリスト通りの順番でチェックするので、「フィールズ‥」の久保さんから頂いた日本語訳の必携品リストを見ながら順序良く提示していったら問題ありませんでした。
③受付でもらったデポバックにマジックでNoを記入しそれをビニール袋越しに見えるように入れて、デポ品を放り込みます。口をしばって預けて終了。
その後、しばらくして、ブランチパーティーに出席しました。
提供された食べ物は、パン、ハム、チーズ、オムレツなど。
正直パスタとかを当てにしていたので、ちょっと寂しい。ちなみに「Raid des Bogomiles」という100km部門のレースでのブランチパーティーにはパスタが出たとのこと。
Staff Comment
梅原様
素晴らしい参戦記をお寄せいただき、本当にありがとうございます!
今年は残念ながら、1名様でのご参加となってしまいましたが、素晴らしい結果を残され、フィールズオンアース スタッフみんなで驚きと、ご活躍を喜んでおります!
最少催行人数に満たず、ご案内が不十分な部分がありましたこと、ご指摘いただきありがとうございます。
これからのツアーでよりよりご案内ができるように、貴重なご意見を参考にさせていただき、改善に努めさせていただきます。
参戦記その2、その3も楽しみにしております!
フィールズオンアース
担当 久保