シベリアの玄関口ウラジオストクには、フライトだけではなく、鳥取県の境港からフェリーで行くこともできます。また、はるかモスクワまで続くシベリア鉄道の起点でもあります。元々は「東方を征服せよ」というロシア語が名前の由来ですが、現在ロシアが観光拠点として最も力を入れている都市の一つです。人口約63万人。新潟市、秋田市、函館市と姉妹都市になっています。坂道が多い港町です。軍港のイメージが強く、軍にまつわる観光スポットも多くありますが、実は野生動物も多く存在しています。近郊には絶滅危惧種のアムールヒョウやアムールトラの保護区もあります。

アムール川河畔にある極東ロシアの中心地です。メインストリートのアムールスキー通りは、まさにヨーロッパの雰囲気が漂います。最近はオシャレなカフェやレストランが増えました。シベリアの中で最も洗練された都市と言えるかもしれません。人口約58万人。新潟市と姉妹都市です。日本とも関係が深く、日本人抑留者のための平和慰霊公苑もあります。ハバロフスクでは町の観光スポットを巡るというよりは、ぜひオプショナルツアーをお楽しみください。近郊に興味深い場所がたくさんあります。少数民族ナナイ人の村やユダヤ人自治州都ビロビジャン、中国との国境の町など、お勧めがたくさんあります。

バイカル湖はロシアが誇る世界遺産で、その水量は地球上の淡水の約20％を占めます。琵琶湖の約50倍に匹敵する大きさです。世界で最も深い湖にもかかわらず、透明度もまた世界で1,2を争うほどです。地元の人が「海」と呼ぶほどの大きさの湖ですが、冬になると一面に氷が張ります。氷の厚さは1m以上にもなり、湖上を車が横断します。ここには固有種も多く存在しています。バイカル湖に生息するオームリは、この地方ならではのご馳走です。シベリア鉄道でも、この付近の駅でオームリの燻製を売る売り子が乗りこんできます。バイカルアザラシも棲息しています。オリホン島は現地の人にとっても人気の観光地です。夏にはたくさんの人が訪れます。

バイカル湖から車で2時間程度の位置にあるイルクーツクは、シベリアのパリとも呼ばれる大都市です。人口約60万人で、シベリアの文化、工業の中心地です。バイカル湖に行く場合はイルクーツク空港を利用することになります。ポリスキー教会やスパスカヤ教会、バガヤヴリェーンスキー聖堂など美しい教会と、デカブリストの乱で流刑になった公爵たちの家が主な見どころとなっています。また木造家屋が多いのも特徴です。大黒屋光太夫ら一行が訪れたり、第二次大戦後は日本人抑留者の収容所があったりと何かと日本との関係も深い町です。金沢市が姉妹都市となっています。