文化の日inブリュッセル メゾン・ハンガリー


10月16日(土)・17日(日)、ブリュッセルでは文化の日として、歴史的、文化的な遺産である建造物のガイドツアーが行われたり普段は見ることのできない多くの建物の内部が一般公開されます。

2016年は「様式の再利用」をテーマにとりわけブリュッセルの建築風景となっている19世紀に生まれた新様式(ネオゴシック、ネオクラシシズム、ネオルネサンス、ネオロマネスク、エレクティシズムなど)に加え、地域主義とポストモダニズムから生まれた様式など97か所の文化的建造物がその扉を開きました。


メゾン・ハンガリー
123 Rue de l'Arbre Bénit/Gewijde Boomstraat 1050 Ixelles/Elsene

イタリア・ルネッサンスの要素を帯びたエレクティック様式の建物で、1862年から1952年まで建築家ポール・サントノワの邸宅として使われました。

ポール・サントノワは、1862年にブリュッセル・イクセル地区で生まれ、アントワープの王立美術アカデミーを卒業後、アールヌーボー建築の第一人者であるヴィクトール・オルタやポール・ハンカーの下で建築を学びます。
著名な彼の手がけた建築物としては、現在では楽器博物館になっている旧オールド・イングランド百貨店の別館やブリュッセル北駅などがあります。
第一次大戦後、サントノワはブリュッセルの王立記念碑委員会のメンバーとして、戦後のベルギーの建造物復興に携わりました。

(楽器博物館、旧オールド・イングランド百貨店別館)

1897年、自邸を購入したポール・サントノワは同年、家の改装をし、サントノワ家は主人のなくなる1952年までこの家に住みました。
重厚な趣のあるルネサンス様式の天井や柱から切り取られたかのように浮かび上がるアールヌーボーの窓はとても美しいです。(トップ写真)

(アールヌーボーのステンドグラスと聖ミカエルの像)

(ドアのアールヌーボーな木彫り)

1956年からはハンガリーのカトリック使節団に所有され、ハンガリーの文化や催しを伝えるために使われています。


普段はなかなか見ることのできないアールヌーボー建築を見学できるアールヌーボー&アールデコフェスティバルは2017年から毎年春に開催されます。
第一回アールヌーボー&アールデコフェスティバルは2017年3月11日(木)から3月26日(日)です。

http://www.belgique-tourisme.fr/informations/evenements-bruxelles-brussels-art-nouveau-art-deco-festival-2017/fr/E/44509.html






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