さて、そんな魅力的なノルウェーで最も古いもののひとつといわれている人間の生活した跡がヴェーガ諸島(Vegaøyan)という約6500もの島々が集まったノルウェー北西部の諸島にあります。自然と人々が共に暮らすという1500年間以上も受け継がれる独自の島の伝統やその景観が評価され、2004年にユネスコの世界文化遺産として登録されました。世界遺産に登録された理由のうちひとつとして、海洋性の気候と石灰質の地盤によって、この島は珍しいランや210種もの鳥たちの生育の場となっています。
(島で育つ鳥類の中でも特に目を引くケワタガモ)
島の観光の目玉としてはバードウォッチングやフラワーウォッチングに加え、約一万年前の石器時代に描かれた岩絵を見学することが可能で、島内をぐるっと回るサイクリングなどではユニークな島内をよく知るいい機会になると思います。北極圏で昔から変わらずにそこに住み続ける人間のたくましさや自然の大きさを堪能できる場所なのではないでしょうか?
■アクセス方法
沿岸急行船フッティルーテン、飛行機、バスでアクセス可能なブレンネイスンという町がヴェーガ諸島の観光拠点となっています(飛行機でオスロから約5時間、ベルゲンから約4時間)。