そんな方におススメなお手頃な山がドイツにあります。
ツークシュピッツェ(Zugspitze)という山で、ドイツ最高峰、標高は2,962m。ドイツ南部、オーストリアとの国境との間に聳え立ちます(地図参照)。
今回7月のはじめに、とあるイベントのため、この山へ向かった筆者の、できたてほやほや旅行記の一環としてお楽しみください♪
(使用している写真は過去のものも使用しています)

ツークシュピッツェおススメの一番のポイント、それは頂上までのアクセスの良さです。
拠点となるのはミュンヘン。DB(ドイツ鉄道)の鈍行で向かうのはまず麓の町、ガルミッシュ=パルテンキルヒェン(Garmisch=Partenkirchen)。
のんびり1時間20分ほどの旅。
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(早朝なので電車の中で誰もいません)
ガルミッシュ=パルテンキルヒェンは1936年に冬季オリンピックが開催された町、さらに毎年行われるスキージャンプ週間(ドイツとオーストリアで4戦行われるスキージャンプの世界大会)第2戦の地として知られています。
ドイツ鉄道の駅から3分ほど歩くと、Zugspitzbahn(ツークシュピッツェ登山鉄道)の駅があります。
ここから頂上目指して...のんびり電車が登っていきます。日々の喧騒なんぞどこへやら。ここでは時の流れが非常にゆっくり。
ぼんやりと外の風景を眺めるのも鉄道の旅の醍醐味。ステキな山の姿に心癒されます♪
およそ1時間20分ほどで標高2,600mにあるツークシュピッツプラット(Zugspitplatt)という終着駅に到着。
ここにはレストランやカフェ、ドイツで最も高い位置にある礼拝堂などがあります。
景色に関して言えば、(天気に左右されますが)訪れた時にはちょうど晴れ間も見え、まるで雲の上に浮かんでいる感覚を受けました。
(除雪車残っていました)
とてもステキで印象的な景色♪
周りを見渡せば、7月初めだというのにまだちらほら雪が残っていますね。気温は一ケタ前半でした(寒)
こちらで一息ついた後は、ロープウェーで頂上まで登るといいでしょう。
およそ5分で残りの300mほどを一気に駆け上がります。
ロープウェーの終着点にもちょっとしたレストランやお土産屋さんなどがありますが、天候が悪いと開いていないことも多いようです…
この場所が「ほぼ頂上」。本当の頂上は下の写真のように岩場にあります。
金の十字架が目印。あとほんの少し、ほんの少し岩場を登っていけばたどり着けますが...
登山初心者の方は危険なので行かない方が無難ですね…ちなみに私は高所恐怖症なのでどちらにせよ無理(笑)
「ほぼ頂上」はオーストリアと国境をまたいでいます。こちらがドイツのバイエルン州で…
こちらがオーストリアのチロル州。
天空を歩いて国を渡るっていうのもなかなか経験できないことなので、是非足を踏み入れて下さい♪
ちなみにこの「ほぼ頂上」からオーストリアへロープウェーで一気に降りることも可能。(10分)
バイエルン川の「ほぼ頂上」からロープウェーでドイツ側へ降りることが出来ます(最初に言えよ、と突っ込まないでください、笑)。
このロープウェーは現在改装中で、今年の12月21日に復活運航します。
(現在運航していませんが、復活するとこのようにアイプ湖が見えます)
こちらを使えば、アイプ湖という湖にたどり着くことができ、そして登山鉄道でガルミッシュ=パルテンキルヒェンに戻ることが出来ます。
往路は登山鉄道とロープウェーで頂上へ行き、帰りは頂上からアイプ湖へ降りるというのが全てを楽しめる理想的なルートです。
アイプ湖ではボートを借りることができ、湖上から眺めるツークシュピッツェの雄大な姿には言葉を失います。
麓のガルミッシュ=パルテンキルヒェンにはフレスコ画が描かれた建物が多く見られ、周辺には美しい自然が多いため、こちらに滞在するのもいいのでは♪
ツークシュピッツェと合わせてできることであれば、この町で2泊ぐらいする心癒されるスローな旅をおススメします。
ただ時間の限られているかたも、ミュンヘンから十分日帰りも可能なので、絶景を気軽に味わいたい方には是非とも足を運んでいただきたい場所です!