美しい教会はアザムカナイ


ミュンヘンのシンボル、新市庁舎が聳え立つマリエン広場から南のゼンドリンガー門へ向かうと小さな教会があるのをご存知でしょうか?

周りの景色に溶け込み過ぎて思わず見逃してしまいそうですね…この教会ミュンヘン中心部にありながら実はあまり観光客に知られていません。
聖ヨハン・ネポムク(ネポムクのヨハネ)教会といいますが、通称「アザム教会」と呼ばれています。
内装は以下のように…


とても煌びやかで豪華なバロック様式。設計したのはアザム兄弟です。
アザム兄弟(兄コスマス・ダミアン、弟エギド・クヴィリン)は18世紀に活躍した建築家。主にバイエルン州を中心にミュンヘンのアザム教会のような美しい教会を設計、建築したことで知られています。

ドイツはキリスト教の国ですが、南北で宗派が分かれます。
北はプロテスタント、南はミュンヘンのあるバイエルン州、隣のバーデン=ヴュルテンベルク州ともにカトリックが主流。

プロテスタントの教会は内部が質素なものですが、カトリックのものはバロック、ロココ様式の派手なものが結構あります。
しかも、バイエルンの田舎の町や村でもそのようなものが多くある、というのを知ってから…

ドイツの田舎への旅の楽しみが増えました♪

その旅の中で出会ったのが「アザム兄弟」という名前でした。
彼の作品を見るために巡ったのが…内陸にあるのに船でないと行きづらいヴェルテンブルク修道院(Kloster Weltenburg)だったり。



フライジング(Freising)大聖堂(→ミュンヘン空港の近く)に寄り道したり。

車のアウディの本社がある町インゴルシュタット(Ingolstadt)に車目当てでなく立ち寄ったり。

わざわざICE(ドイツ版新幹線)が止まらないシュトラウビング(Straubing)で降りてみたり。

そして最寄りの駅からバスが一日に一本か二本しかないローア(Rohr)というすごい田舎に行ってみたりと…

それはそれはとても大変で、しかしながらとても充実した旅でした。
テーマを決めると、旅の幅が広がり、オリジナリティーも生まれる。
他人に評価されにくいかもしれませんが、きっと自分の一生の思い出になります。

ワタクシはたまたま「アザム兄弟」というテーマでしたが(ちなみにキリスト教徒でも何でもない)、自由なテーマ、自由な行先でいいと思いますよ♪







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