インパクトたっぷり!リトアニアの"十字架の丘"


 リトアニアの北部の町・シャウレイの郊外には”十字架の丘”と呼ばれる聖地があり、無数の十字架が丘を埋め尽くしていてその光景は圧巻そのもの。

なぜこのような丘が出来たのかというと、1830年に起きた11月革命でロシア帝国と戦って亡くなった犠牲者を悼んで祈りをささげるため、遺族たちがこの地に十字架を立てたのが始まりだそう。
ですがその方たちの遺体は別の場所に埋葬されているのでここは墓地というわけではないので”巡礼地”と言えば的確でしょうか。
数世紀を経て、十字架だけでなくイエスの受難像やリトアニアの英雄の彫刻、聖母マリア像、肖像画、ロザリオなどもカトリック教会の巡礼者によって置かれるようになった 十字架の数は5万本以上。現在もまだまだ増え続けているそうです。


ソ連の統治下では宗教的な場所だということで、ソ連軍が重機を使って十字架をなぎ倒したこともあったそうですが、リトアニアの人びとはその度に立て直したといいます。

独立を取り戻した現在では、2001年には『リトアニアの十字架の手工芸とその象徴』の一つとしてユネスコの無形文化遺産に指定され、国内外から広くここに十字架を捧げる人が集り、またこの場所は誰の管理下にあるわけでもないので、掛けられる十字架の数は年々増加しているといいます。

【十字架の丘 / Kryžių kalnas
住所:Vilniaus 213
行き方:シャウレイのバスターミナル12番乗り場からヨニシュキス行きバスでドマンタイDomantai下車。

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