まずは元気に”Bonjour!”(ボンジュール)。これが言えたら、半分は成功!あとはリラックスして品物を見せてもらいましょう。フランス語で「これは何ですか?」と尋ねるのは”Qu’est ce-que c’est?” (ケ・ス・ク・セ?)。返答がよく分からなくても、「味見できますか?”Je peux goûter?”(ジュ・プ・グテ?)」とつなげれば、ものによっては快く応じてくれるはず。何より、笑顔と好奇心、そして購買意欲が肝心です。
各国のお惣菜が豊富にそろうマルシェでは、お持ち帰りのほか、アツアツをその場で食べられたり、また花、古本、小鳥などに特化したマルシェもあります。営業時間は7時~14時半、週2回オープンというのがよくある例ですが、中には週6日、終日営業という便利なところも。各マルシェによって品揃えに特徴もあるので、滞在中に何か所か回ってみるのも楽しいですね。
フランスの日刊紙ル・フィガロが運営する情報サイト、フィガロ・スコープFIGARO SCOPEの情報を参考にしながら、特におすすめの数軒をご紹介してみたいと思います。
アリーグルのマルシェMarché d’Aligre (Marché couvert Beauvau)
Rue d'Aligre et place d’Aligre 75012 Paris(12区)
リーズナブルな価格が魅力の活気ある通りと、ブロカント、古着、古本専用の広場、屋根付き市場の3部構成。フランスでもめずらしい、常時馬肉を置く精肉店ミシェル・ブルノンMichel Brunonは、かの星付きシェフ、アラン・デュカス氏が「Best of」に選んだお店。そのほか、350種ものチーズや日本でもじわじわと人気上昇中のボルディエバターのラインナップが豊富なチーズ店がある。月曜定休。
アンファン・ルージュのマルシェMarché couvert des Enfants Rouges
39, rue de bretagne 75003 Paris(3区)
ルイ13世の治世からと言われる、パリ最古の屋根付きマルシェ。特筆すべきは惣菜店の数の多さ。モロッコ、イタリア、レバノン、アフリカ・西インド諸島、日本の弁当、など、各国料理がイートインでも味わえる。週末は混雑必至。月曜定休。
バティニョルのビオマルシェMarché biologique des Batignolles
34 boulevard des Batignolles 75017 Paris(17区)
ビオ(Bio有機農産物)マルシェとしては後発ながら、品ぞろえは確か。野菜、果物はもちろんのこと、パン、バターやチーズ、鶏肉製品、鮮魚、花にいたってもビオにこだわっている。フランスではめずらしい海藻製品を扱う店も。土曜日営業。ビオマルシェの先駆け、ラスパイユのビオマルシェ(6区)は日曜営業なので、使い分けるもよし。
いかがでしたか?
暮らすように旅するパリ。アパルトマンに住まい、新鮮な食材を選び、食べる。気の向いたときに気の向いたところへ歩いてみる。本当の自由を謳歌する、そんな旅がもうひとつのスタンダードになるかもしれませんね。
出典:FIGAROSCOPE http://www.lefigaro.fr/sortir-paris/2015/04/29/30004-20150429ARTFIG00050-les-meilleurs-marches-de-paris.php
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