ヘルシンキの高級住宅街とされる場所に、彼の自邸とアトリエがあります。
ロシアからの独立や第二次世界大戦を経たフィンランド激動の時代に、建築家・デザイナーとして活躍したアアルト。
冬は日照時間も少なく寒さも厳しいフィンランドですが、そんな環境で生まれたフィンランドデザインには、人びとの暮らしを包み込むようなやさしさやあたたかさがあると思います。
フィンランドデザインの礎を築いたアアルト、彼のデザインも自然を思い起こさせるような優しい曲線や、光の取り入れられたあたたかな空間が印象的です。
アアルトは1936年、同じく建築家・デザイナーであった妻のアイノ・アアルトと共に自邸を設計し、以後40年に渡って暮らしました。
活躍し始めた当初に建てられた自邸は意外にも質素ですが、光が大きく取り入れられ、こじんまりとした空間になっています。
建物や家具のほとんどがアアルト夫妻によってデザインされているというこの空間、自然をモチーフにしたすてきな家具や食器などをところどころに見つけることができます。
自身で作ったものに囲まれて暮らすなんて、なんとも素敵ですね!
さまざまな大きなプロジェクトを担うようになったアアルトは、1955年に新たに仕事場としてアトリエを建てました。
アトリエは自宅から歩いて10分ほどのところにあるので、併せて見学することができます。
こちらも太陽光が巧みに取り入れられ、中に入るとその明るさに驚きます。
真っ白なインテリアのアトリエや大きな製図室にはアアルトデザインのエッセンスが詰め込まれています。
どちらもツアーにより見学が可能で、一日に1~3回程度行われます。
ホームページに詳しい時間が掲載されています。
【アアルト自邸】
住所:Riihitie 20
料金:18€(大人)、9€(学生)
アトリエとセットで30€(大人)、15€(子供)
公式HP:https://www.alvaraalto.fi/en/(英語)
【アアルトのアトリエ】
住所:Tiilimaki 20
料金:18€(大人)、9€(学生)
公式HP:https://www.alvaraalto.fi/en/location/studio-aalto/(英語)
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