アンドラ・ウルトラトレイル~アンドラ公国~


 ウルトラトレイルの中でも有数の過酷さを持つといわれるアンドラ・ウルトラトレイルはスペインとフランスに挟まれた金沢市ほどの国土面積しか持たないアンドラ公国というピレネー山中の小国で開催されます。
オルディノという素朴な村からアンドラ公国を一周することになりますが、ピレネー山脈のただ中に位置するため必然的激しいアップダウンがあり、平均標高2000メートルを越えるコースは選手たちの体力を奪っていくことは間違いないでしょう。
アンドラ公国という国は日本人にはあまりなじみがないですが、国境を接するフランススペインの人々には大変人気の国です。


アンドラ公国はスペインとフランスに挟まれたピレネー山脈の山間に位置し、国土面積は金沢市程度しかない小さな国です。
この国があまり知られていないのは当然のことで、独立国として認められたのは比較的最近のことです。
それまではスペイン、フランスの国境という立地の必然的な結果として、長い間この二つの大国の間を揺れ動き、公国として成立した後も両国は領有権を争い、1993年になってようやく両国の承認も得て正式に国として承認され、国連に加盟しました。
国土が非常に狭く、全て山間部なため、人口はわずか8万人しかいませんが、その人口の3分の2は外国籍でその大半はスペイン人です。
一方で外国人、特にヨーロッパ人からの人気は非常に高く、年間1000万人もの外国人観光客がこの国を訪れます。
そのため一般的にはスペイン語が話されていますが、英語やフランス語も通じます。
かつては産業の中心は農業で成り立っていたこの国は現在では観光収入が国の財源の大半を支えるようになっています。

さて、それではこれほどまでに外国人を惹きつけるアンドラの魅力とはなんでしょうか。
まずその理由の一つが冬のアクティビティーです。
アンドラにはピレネーの山岳地形と冬の良好な雪質を十二分に活用した多くのスキー場があり、冬のバカンスのスキー客の人気スポットになっています。

しかし、何よりもアンドラを観光立国として発展させたその理由はその税制にあります。
アンドラでは税金がヨーロッパ諸国にくらべると格段に低く(2012年までは無税、現在は4,5%の消費税がかかるがヨーロッパ基準よりはるかに低い)、アルコールやたばこ、ブランド品も遥かに安く手に入れることが出来るため、ショッピングに訪れる人が後を絶えません。
さらには自然に囲まれた風光明媚な地形を利用して、夏にはトレッキング冬にはスキーといったアクティビティーの充実していることもあり、ショッピングとアクティビティーを同時に楽しめる観光地として多くの外国人を惹きつけているのです。

また自然豊かなこの国には昔ながらの町並みを残した中世さながらの村も点在し、カタルーニャ地方の影響を色濃く受けたアンドラ料理も楽しむことが出来ます。
ウルトラトレイルのスタート、ゴール地点となるオルディノもそういった村の一つで、山に囲まれた小さな村ですが素朴でありながらも力強い石造りの家や教会が並び、ショッピング客を狙ったブティックが立ち並ぶ首都のアンドラ・ラ・ベリャとは全く違ったアンドラの田舎の雰囲気を味わえるはずです。


澄んだ空気に自然の宝庫、ヨーロッパ人には大人気ですが日本人にはまだあまり知られていないピレネー山中の観光地アンドラできっとたくさんの魅力を発見してみてください。







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