シャモニーが世界に誇る観光のハイライトがこの「エギュイ・デュ・ミディ」です。
フランス語で「正午の針」と呼ばれるこのモンブラン山系の山の一つで、その名が示す通り正午の時計の針さながら天を貫くかのようにそびえる標高3842mの山です。
そして針のような峰とシャモニーを繋いでいるのが、1955年に完成した長さ5420mのエギュイ・デュ・ミディロープウェイです。
標高1038mのシャモニー=モンブラン駅から標高3777mにある頂上付近のエギュイ・デュ・ミディ北峰駅まで、中間の2317m地点の一駅を経由するので、標高差2749mをたった20分で上っていきます。
そしてさらにその中間駅から頂上駅まで切り立った岩肌上を上っていくため、一本の支柱もなく、最大勾配は90℃にまで達します。
アルプスの絶景に目を奪われながら20分間の空中散歩を楽しんでいるうちに頂上駅に着きます。
そこには土産物屋やヨーロッパで2番目に高い位置にあるレストランや展望テラスがありますがまだ終点ではありません。
頂駅から今度はさらに最高地点を目指すべく今度は空中にかけられた橋が現れます。
この橋を渡り、岩の中に入っていきエレベーターを上ると最高地点3842mにたどり着くことが出来ます。
ここには頂上テラスがあり360°のパノラマを一望でき、天気に恵まれればモンブランはもちろんのこと、イタリア側の山々、さらにはスイスのマッターホルンまで見ることが出来ます。
ここでもし勇気のある方は「空中への一歩」を試してみて下さい。
周りと上下を強化ガラスで囲んだ箱の中が空中にせり出しており、その中に入ればまるでアルプスのただ中に浮かんでいるかのような錯覚をおこすことでしょう。
※ここから反対側にでるとイタリア側にいくゴンドラが出ていますが、こちらはマルチパスには含まれておりませんのでご注意ください。
エギュイ・デュ・ミディロープウェイは非常に人気があるため、特にUTMBの時期には大変混雑しますので時間に余裕を持ちましょう。
そして1038m~3842mという標高差は日本で言えば山中湖から富士山山頂より高いところへ一気に登るようなものです。
高山病に十分注意してください。
また富士山よりさらに高いところまでいくので、気温は0度近くまで落ちますし、展望デッキでは風も強く防寒は必須です。
ロープウェイは強風など天候の影響で運行中止となる場合がありますのでご留意ください。
シャモニーではモンブランマルチパスという無料乗り放題チケットがあり、1日券から2日、3日・・・と日数ごとにチケットがあり、2日以上の場合は連続した日の使用、もしくは滞在中いつでも使いたい日に使用できる2種類から選ぶこともできます。
【マルチパスを使える乗り物】:
シャモニー発:*エギュイ・デュ・ミディ行きロープウェイ
*モンタンヴェール登山鉄道
*ブレヴァン行きロープウェイ
レ・プラ発*フレジェール行きロープウェイ
UTMB,CCC,OCCゴール前最後のエイドが設置されるフレジェールゴンドラ駅
アージャンティエール発:*グランモンテ行きロープウェイ
ル・トゥール発:*バルム行きテレキャビン
レ・ボソン発:ボソン氷河行きチェアリフト
レ・ズーシュ発:*ベルヴュ行きロープウェイ*プラリオン行きテレキャビン
サンジェルヴェ/ル・ファイエ発:モンブラントラムウェイ
※(サンジェルヴェ/ル・ファイユへは列車でアクセス、それ以外は列車またはホテルでもらえるゲストカードを使って無料でバスを利用してアクセスできます。)
もし2つ以上の乗り物を利用する場合はマルチパスを購入した方が絶対にお得ですので、購入希望の方は弊社スタッフにご依頼下さい。