「琥珀の間」の歴史


エカテリーナ宮殿の見どころはなんと言っても琥珀の間
琥珀の間が2003年に修復されて以来、エカテリーナ宮殿の人気は沸騰し、特に夏期は入場規制もされるとか。
ハイシーズンには事前にツアーに申し込むほうが確実です!

そんな伝説ともなっている琥珀の間、その歴史を少しご紹介します。
琥珀の間はもともと、珍しいもの好きで知られていたピョートル大帝を喜ばせようと作られた贈り物でした。
(ピョートル大帝の珍品コレクションは同じくサンクトペテルブルグのクンストカメラで見ることができ、こちらも人気スポットです♪)
やがてエカテリーナ2世により、琥珀の間はエカテリーナ宮殿に移され、宮殿の一間として完成されました。
エカテリーナ2世はこの部屋をこよなく愛し、自らが許可した者以外は入れなかったといいます。

しかし、第二次世界大戦でナチス・ドイツ軍がサンクトペテルブルグに侵攻すると、琥珀の間は持ち去られてしまいます。
このなくなった琥珀の間、未だに発見されていないんです!
ケーニヒスベルグ城の地下に埋まっているとか、ドレスデン近くで発見されたとか、色んな説が飛び交っていて、今でも探索が続けられています。

この”消えたロシアの至宝”を復活させようと、莫大な資金が投じられ、1979年に復元作業が開始されました。
そしてついに2003年、24年の歳月が費やされた職人の結晶ともいえる「琥珀の間」が完成しました。
フランスのエヴィアンで開かれた首脳会合(エヴィアン・サミット)のタイミングで、各国の首脳に披露されました。

琥珀は樹脂の化石と言われ、形成に1000万年以上もかかるといわれますが、その琥珀が部屋一面にあしらわれている訳です。
その比類ない美しさが、訪れる人々を魅了しています。
また近寄ってみると、繊細な琥珀細工にもう一度息をのむことでしょう。

【エカテリーナ宮殿】
時間:10:00-18:00、月10:00-21:00(入場は閉館1時間前まで)
定休日:火曜、毎月最終月曜
料金:400P、学生200P
公式HP:tzar.ru(英語)

文化芸術を感じる 2大帝都への旅








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