願いが叶うヨーロッパ屈指のパワースポット ~モンセラット~


バルセロナに訪れたならもちろんガウディの建築群をみて独特な世界観に浸って頂きたいのはもちろんですが、そのガウディも頻繁に訪れたという名所がバルセロナ郊外にあることをご存知でしょうか。
7月のアンドラ・ウルトラトレイル 参加ツアーでも立ち寄る、バルセロナから北西に約60キロ、車で1時間程のところに奇岩で形成された岩山があります。
名をモンセラットといい日本語に訳すと「のこぎり山」という意味になります。
その名の通り丸みを帯びた奇岩群がギザギザと山肌を形成しており、その異様な存在感からは奇才ガウディがここを頻繁に訪れてインスピレーションを得ていたのもなるほどうなずけることでしょう。
スペインの聖地のひとつとして多くの人の崇敬を集めており、まるでサグラダファミリアをほうふつさせるようなモンセラットは太古の昔の地殻変動によって大陸が隆起して形作られた山塊です。
標高自体は1236mとそれほと高くありませんが、その奇岩群が織りなす光景はピレネー山脈とは全く違った風景を生み出しています。


モンセラットがカタルーニャ地方の聖地として名高く絶えず多くの人々がここを訪れるのはこの山の存在感以外にもう一つ非常に重要な理由があります。
それはこの山の中腹標高720mに張り付くように建てられているベネディクト会のサンタ・マリア・モンセラート修道院付属大聖堂にあります。
このモンセラット修道院の創設は9世紀まで遡り、伝説によるとこの山に強い光が美しい調べと共に毎土曜日降りてくるのを羊飼いが発見し、それを確かめに司教が山に入ったところその現象がある洞窟に黒いマリア像があるのを見つけました。なんとか町まで運ぼうと思いましたが動こうとしないので、これをマリア様の意思としてこの地に礼拝堂を建てたことが始まりと言われています。
またこの「のこぎり山」は天使がこのマリア像を安置するためにのこぎりで山の上部を切り取ったためにギザギザになったと伝説は語っています。
その後修道院が作られ大聖堂が建てられ人々が訪れるようになるにつれ大きくなっていき、ホテルや土産物屋、レストランなどもつくられ、モンサンミシェルと同様の発展を遂げてきました。
そして現在ではスペインにおいてサンティアゴ・デ・コンポステーラと並んで2大キリスト教聖地となっています。


ここの見どころはやはり修道院付属大聖堂の中に安置されている黒いマリア像です。この木製のマリア像は実際には12世紀後半に作られましたが、多くの奇跡を起こしてきました。
そしてこのマリア像に祈りを捧げると願いが叶うと言われ、多くの人々がこの大聖堂まで足を運んでいます。
このマリア像に実際に触れて祈ることが出来るので列が絶えることがありませんが、奥に安置されており入場制限をもうけておりますので、繁忙期には1~2時間またはそれ以上待つこともありますが、この像の持つ神秘の力にはそれだけの価値はあるのではないでしょうか。


またこの修道院からは二本のケーブルカーが伸びており、一本はサンジョアン展望台へと上っていくケーブルカーで、岩の頂上部から見事なパノラマを眺められます。
サンジョアン駅周辺にはハイキングコースが整備されているので付近を散策するだけでもカタローニャの絶景を堪能することができるでしょう。
もう一本は初めの黒いマリア像が見つかったとされるサンタ・コバ洞窟へ下っていくケーブルカーで現在は洞窟を祭壇として取り込んだ教会になっています。
そしてここからもサンジョアンに引けを取らない絶景が待っています。


アンドラ・ウルトラトレイル参加のついでにスペインの大地の神秘を感じてみませんか。
また黒いマリア像にトレイルの安全を祈願して準備万端で挑みましょう。
ピレネーの雄大な自然に立ち向かう前に是非カタルーニャの神秘の山をご散策ください。







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