さて、トラップ一家が1923年からアメリカに亡命する1938年まで実際に暮らしていた家が現在ホテルになっています。名前はTRAPP VILLA。部屋数14の小さなホテルです。この建物トラップ一家が去った後、ナチスが没収、戦後は修道院として使われていましたが、2008年ホテルとして開業しました。トラップ一家はというと、トラップ男爵とマリアの間には男女3人の子供が誕生。家族12人トラップファミリー合唱団として1956年の解散まで全米と世界を演奏旅行しました。1941年からはバーモント州ストウに住み、広大な敷地に建つシャレーは、現在子孫の方がホテルとして経営しています。
また、映画の撮影に使われた、もう1つのトラップ一家の住居は、1740年に大司教の住居として建てられたレオポルツクロン宮殿。こちらの宮殿、持ち主が頻繁に変わっています。バイエルン王ルートヴィッヒ1世は王位を退いた後居住。劇作家マックス・ラインハルトは1918年から住み、詩人ホーフマンシュタールと作曲家リヒャルト・シュトラウスの3人でこの宮殿で議論を交わし、1920年第1回ザルツブルク祝祭劇を誕生させました。ラインハルトはユダヤ系だったため、1938年ナチスがオーストリアを併合すると、ザルツブルクを去り1943年ニューヨークで亡くなります。この宮殿もナチスが没収。戦後ヘレナ夫人に返されましたが、アメリカ人に売却されました。戦後はハーバード大の学生が立ち上げたNPO法人のセミナーハウス（ザルツブルク・セミナー）専用となっていましたが、数年前からホテルも出来、誰でも訪問できるようになりました。
Schloss Leopoldskron
VILLA TRAPP ヴィラ・トラップ 住所 Traunstrasse 34 Salzburg Salzburg Aigen駅からすぐ。
ホテル・レオポルツクロン宮殿 住所 Leopoldskronstrasse 56-58 旧市街から徒歩30分♪
宮殿隣の別館マイアーホフは55室（2014年改装）、宮殿内はスイートルームが22室。どちらに宿泊されても朝食は絢爛豪華な宮殿ホールでのブッフェになります♪
オーストリア・エクスプレスではレオポルツクロン宮殿に宿泊するこちらのツアーをご用意しています。ご希望でアレンジもできますので、ご興味を持たれたらご連絡くださいね。
サウンド・オブ・ミュージックの舞台に浸る旅 ザルツブルク６日間
これからの季節、美しいザルツブルクを大切な方と一緒に、もしくは気ままにお1人で訪れてみてはいかがでしょうか？
