ロシアの気候と旅の季節


気候と服装の準備
ロシアの広い国土には様々な気候があります。ロシアと言うと北の大国というイメージがあり、寒い所と思うかもしれませんが、夏には40度を超えてしまう地域もあります。ロシアの地域は大雑把に5つに分けることができます。その一つ一つについて、おおよその感じと旅をするうえでの対策を紹介します。

①北極海沿岸地域

この地域はムールマンスクくらいしか観光都市はありませんが、さすがに1年中気温が低いです。ムールマンスクでは夏でもちょっと曇って風でも吹けばたちまち5度ほどになりますが、冬の気温はモスクワそう変わらず、厳しい寒さではありません。ムールマンスクに行く人はセーターとジャンパーなどを持っていくと良いです。冬はシベリアの他の都市にいくものと同じものでも大丈夫です。

②ヨーロッパ地域北部とシベリア西部
モスクワ、サンクトペテルブルグ、ウラジオストクをはじめ、ロシアの半分近くがこの気候帯に入ります。夏は25度以上になることもありますが、おおむね涼しく過ごしやすいです。冬はさすがに寒くなりますが、釧路や網走とだいたい同じくらいになります。夏にはカーディガンを、冬には厚手の靴下や保温性の良いコートジャンパーなどが必要です。時折襲う寒波の際はシベリア東部と同じ支度をお勧めします。

③ヨーロッパ地域南部とシベリア南部
ステップ気候と言われる気候帯で、冬は少し寒くなるものの、本書に含まれる地域の中では過ごしやすい地域で、都市としてはキエフなどが含まれます。この地域は夏は長袖のトレーナーが1枚あればちょっと寒い日でも足りるでしょう。冬はモスクワほど寒くはありませんが、やはり十分暖かい格好をした方が良いです。

④シベリア東部
この地域は、夏はモスクワほどの気候ですが、冬は世界でいちばん寒い地域となります。南極を除くと世界最低気温と言われるマイナス71.2度を記録したオイミャコンという町もこの地域にあります。
さすがにイルクーツクやハバロフスクではそこまではいきませんが、それでも寒波がくれば、マイナス25~30度くらいになります。この地域に冬に行く場合は十分な防寒対策が必要です。建物の中にいれば暖房が効いているため寒さをつい忘れてしまいそうになりますが、一歩外に出てしまえば冷凍庫の世界です。

⑤黒海沿岸とコーカサス地方
この地域に保養地が点在していることからもわかるように、この5つ地域の中では温暖です。黒海沿岸は海洋性気候で、夏の日中は25度くらい、冬も夜は氷点下になることもありますが、日中は暖かいです。これに比べてコーカサス地方は内陸性の気候なので、気温の差が激しいです。夏の日中は40度を超えることもありますが、夜が寝苦しいということはありません。対策としては、特にコーカサス地方は夏でも気温が夜に急に下がることがあるため、セーターなどが必要になります。冬はどちらの地方でも日本の関東地方の冬支度程度で問題ありません。

ロシアはロシアでも地域によって全く違う気候となっています。どのシーズンにどこを観光したいかを明確にすると旅の準備がはかどりやすくなると思います。





















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