ポーランド料理と歴史【ポーランド情報】


ポーランド料理は、かつてユダヤ人やリトアニア人、ウクライナ人、タタール人といった異文化圏の人々と国土を共にしていたことのあるポーランドの歴史と深い関係があります。歴史の中でそれぞれの民族が交わりあうと同時に互いの食文化も影響を受けあうことになったのです。この多様さは今日でもポーランドの食卓に見ることができます。

ポーランドには今なお、昔ながらのレシピが生きています。
ルブリン地方では古代ポーランドの料理であったビウゴライのピエロギ(カッテージチーズと蕎麦の実をはさんで焼いた餃子状のもの)が楽しめます。

ポトハレ地方では、オスツィペクというポーランドで最も有名なチーズが生産されています。これは羊の乳から作ったチーズを燻製したもので、かつて放牧民たちから伝えられたものです。他にもマイルドな味わいのブンツ、辛味のあるブリンザやジェンティツァ、とても健康に良い乳清などがあります。

そしてポーランド料理といったら忘れてはならないのがスープです。バルシチ、ロスゥ(チキンスープ)、きのこスープなどなど。中でも最も重要なのは、シロンスク地方で有名なジュレック 、山岳地方で好まれるクファシニツァ(鶏がらスープにザワークラウトの千切りをたっぷり入れたスープ)があります。

デザートにおすすめなのはトルンのピェルニクです。この製法の伝統は中世にまでさかのぼります。蜂蜜と様々な香辛料の香りがし、色々な型で焼かれるそのお菓子は、これまでにも皇帝や大統領、ノーベル賞受賞者などの要人に、様々な機会に贈られてきました。

他の都市にもそれぞれに地元の代名詞となるようなパンがあります。例えばクラクフにはケシの実や塩、あるいはゴマをまぶしたプレッツェル(起源となったユダヤ語の名前ではバイグル)があります。カジミェシュ・ドルヌィで有名なのはツェブラシュという玉ねぎパイとパン生地で作ったおんどりのデコレーション、ポズナンではマルチンのクロワッサンが有名です。11月11日(都市の守護聖人である聖マルチンの日)に焼き上げられます。

昔から「客がいることは神がいること」と言われるように、ポーランド人は客人を暖かいホスピタリティーとごちそうでもてなしてきました。ポーランド旅行をご検討されている方は、隣国に影響されながら進化し続ける本場のポーランド料理を是非お試しください♪







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