ロシア民芸運動の拠点となった
19世紀末から20世紀の初頭にかけて、ロシアの新しい美術・工芸運動の舞台となりました。アブラムツェヴォとはロシア語で「囲まれたところ」という意味を指しています。数本の小さな川と森に囲まれた160haに及ぶ敷地が、現在博物館として保存されています。
アブラムツェヴォ芸術サークル
アブラムツェヴォの領地は、作家アクサ―コフが1843年に購入したものです。死後、大富豪マーモントフの手に渡ります。彼は芸術を愛し、財力を投じて芸術家たちを擁護しました。ロシア的なモチーフを見直して新しい独自の姿を希求しようというマーモントフの思想に共鳴する画家や彫刻家が集まり、このアブラムツェヴォで様々な創作活動が営まれ、一種の芸術家村のようになっていきました。