アイスランディックウールのお話【アイスランド情報】


アイスランドニットとしてお馴染みの「ロパペイサ(lopapeysa)」とは、伝統的なアイスランディックウールのことを指しています。アイスランディックウールは、ヴァイキングの時代まで遡る素材で、民族衣装や毛布など寒さから守るために大活躍します。

アイスランドは、野菜などが育ちにくい寒冷な気候のため、入植当時、羊は大事な食糧でもありました。羊なしではアイスランドという国は存在しなかったといわれるほど、重要な役割を担っています。

ロパペイサや靴下などに活かせていなかった国内のウール市場は次第に活気を失い、1991年には国内最大のウール工場が閉鎖の危機に直面しました。しかし、2008年の金融危機をきっかけにデザイナーたちは優れた伝統素材であるアイスランディックウールに目を付け、既存のものとは全く異なるユニークな製品を次々と生み出しました。このデザイン革命で、国内ウール市場は活性化し、国の景気回復にも寄与しました。

現在はアイスランディックウールの価値が見直され、ロパペイサは海外でも人気になりました。ウォータープルーフで光沢のある外側のファイバーと、柔らかく保温性に優れた内側のファイバーの2重構造になっており、比較的軽量で湿気にも強いのでアウトドアにもぴったりです。アイスランドの羊は、数世紀にわたり、多種の血が混ざることなく純血種を守っているという点でも貴重です。
ぜひ、お気に入りのアイスランディックウールグッズを探してみてくださいね。







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