ユダヤ人自治州都ビロビジャン


アムール川を挟んでハバロフスクの西側はユダヤ人自治州となっており、その州都がビロビジャンです。1928年のスターリンによるビロビジャン計画によって多くのユダヤ人がこの地に移住しましたが、インフラも何もない土地で一から生活をスタートさせることは大変困難であったため、多くの入植者がハバロフスクなどの都市部へ戻るか、1989年に始まったロシア系ユダヤ人のイスラエル移住計画のためこの地を去って行きました。現在ビロビジャンに住むユダヤ人の割合は人口の数パーセントにも満たない状態です。

ビロビジャンは数時間で歩いて回れるほどの小さな町で、市内中心部にはシナゴーグがあり、中には小さな博物館が併設され、ユダヤ教に関する展示の他、ビロビジャンに入植した人々が所有していたインディッシュ語で書かれた古い本などを資料として保存しています。その隣に建つユダヤ人協会では、地元のユダヤ人と触れ合うこともできます。メインストリートでは、野菜や果物、日用品などを売る大きな市場があります。看板や新聞など、街中に見られるインディッシュ語の表記が、ここがユダヤ人自治州であるということを感じさせてくれます。

ビロビジャンへはハバロフスクから列車で約3時間。ハバロフスク~ビロビジャン間を往復するエロフェイ・ハバロフ号を利用すれば、シベリア鉄道での日帰りの小旅行として楽しむことも可能です







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