キンデルダイク~世界遺産に登録された風車を訪ねて


  オランダといえば、風車は必見ですね。一時期は9000基あった風車ですが、現在は、老朽化で取り壊されてしまったため、
1000基弱に減少しています。1つ1つの風車が離れた場所に点在する中で、19基の風車がまとまって運河に沿って並んで
いるこの場所は風車の景色に触れたい方にはとても貴重な場所になっています。このロッテルダム近郊のキンデルダイクに
足を伸ばし、可愛い風車に会いに行ってはいかがでしょう。ロッテルダムからは、水上バスを利用すれば、20~30分
程で到着します。


キンデルダイクーエルスハウトの風車郡

   キンデルダイクの風車郡は、18世紀に低地から水を汲み出す灌漑を目的として作られました。国土の4分の1が水面より
低く、古くから水の浸入や湿気と戦ってきたオランダならではの風景ですね。ロッテルダムから20km程にあるこの
風車郡は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されており、運河に沿って並んだ19基が広い空の下ビュンビュンと
羽根を回す姿は圧巻です。ちなみにキンデルダイクとは、「子供の堤防」という意味です。毎年、7,8月の土曜午後と
5月第2土曜は「風車の日」として、19基が一斉に回されます。





無形文化遺産に指定された風車守

  キンデルダイクは、かなり広く、全てを歩くと1時間程度かかってしまいますが、自転車かツアーボートで回ることも出来ます。
自転車はビジターセンターで借りられます。また、  ツアーボートに乗ってこの風車と運河の景色を楽しめる企画があり、
こちらを利用するのも良いでしょう。ツアーは、クルーズ船で周辺を1周するタイブ、もう1方は、ホッパーといって
4つの異なる地点で停止しながら楽しむという二つのタイプから選べます。
   また、キンデルダイクでは、4~10月にビジター風車内部が公開されています。中には、風車守の家族が住んでいる風車もあり、
小さいながらもそこにオランダの人々の生活があります。灯台守という言葉を聞いたことがありましたが、風車にも守人がいる
のですね。ちなみに、2017年には、オランダの「風車守の風車と水車の運転技術」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
修理を重ねて、風車を良好な状態に保つ知識や技術が評価されたそうです。現在、オランダで風車守で生計をたてている人はおよそ、
40人ほどです。ボランティアのギルド(組合)組織も合わせ、オランダの風車の歴史を守り続けているのです。風車といえば、
のんびりと牧歌的なイメージですが、可愛いだけでなく人々の生活に根差して彼らの生活を守ってきた風車の歴史に思いを
馳せながら、ツアーボートに乗ってみるのもオランダの旅の醍醐味です。



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