ワロン地方の美しい村①、Dinant (ディナン)


 ベルギーの南東部、ブリュッセルから電車で約1時間45分程のところにディナンの街はあります。「絵はがきのような町」と呼ばれるように町のどこをとっても絵になる美しい町です。しかし、美しい街並みの裏には戦闘にさらされた辛い歴史もありました。その様子を伝えるのが高さ100mの絶壁に築かれたシタデル(城塞)です。

シタデル(要塞)  
  シタデルは、ムーズ河を監視するため1050年に築城されました。このシタデルによって、ムーズ河とこの地域に住む人々の900年間の歴史をうかがい知ることができます。高さ100mほどのこの場所にはロープウェイでも登れますが、足腰に自信のある方は、408段の階段を自力で登ることをお勧めします。頂上から見下ろすディナンの街とムーズ河の眺めは最高です!ハイシーズンには、ガイドツアーによる地下牢や武器などの説明があり、展示も充実しています。日本人としてはつい第2次世界大戦の悲劇にばかり目が向きがちですが、第一次世界大戦も多くの犠牲があったことを教えてくれる貴重な場所です。




サクソフォン(サックス)の考案者アドルフサックスの生誕地


ジャズや吹奏楽に欠かせないサックスはこの地に生まれたアドルフサックスが考案しました。彼の父親も楽器製作者でホルンの設計に功績を残しています。アドルフはバス・クラリネットの改良、開発の途中で副産物としてサックスを生み出したそうです。今では、バス・クラリネットよりもメジャーな楽器ですね。かつてベルギーで使用されていた200フラン紙幣は彼の肖像画があしらわれ、ベルギーでも慕われる存在です。ディナンの街には彼の名にちなんだアドルフサックス通りがあり、サックスを抱える彼の彫像とベンチに座り記念撮影もできますよ。

4年に1度のアドルフ・サックス国際コンクールは今年(2019/10/26から11/10まで)開催されます。世界のサックスコンクールの最高峰を生でご覧になってはいかがでしょうか?


彼の肖像画があしらわれた200フラン紙幣


ディナン、ノートルダム教会


  1227年にロマネスク様式の教会として建築されるものの、がけ崩れによって被害を受け、後にゴシック様式の建物として再建されました。中央塔には、玉ねぎ型の尖塔と切り子面を刻んだランタンがついています。てっぺんの玉ねぎがとても愛らしくステンドグラスの内装が美しい教会です。



*「主な見どころを周遊 ベルギーツアー5日間の旅」はディナンの街を含むワロン地方各地を訪ねます。こちらまで!

*「ワロンの美しい村々と古城を巡る美食旅、4日間」については、こちらをご覧ください。














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