香水の街・グラース


フランス南東部・コート・ダジュール海岸に面し、アルプス山脈をはさんでイタリアと国境を接する地域圏プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュールにグラースは位置します。

 

グラースはコート・ダジュールの地中海性温暖気候、また水はけのいい地質に恵まれ、ラベンダーやジャスミンなどの様々な花の栽培に適した条件が揃い、天然香料の産地となりました。そして18世紀終わりから香水産業で栄え、「香水の聖地」とも呼ばれるようになりました。グラースはかの有名なシャネルやクリスチャン・ディオールを魅了し、どちらも自社香水専用の花畑を持つほど、この香水の聖地・グラースは偉人たちに、またその製品を求める人々に愛されています。


 

現在ではフランスの香水・香料の2/3がグラースで作られ、年間600億ユーロの売上があると言います。しかし、一部の業者が外国の安い原料を輸入したり、生産コストのより安価なアフリカの地に移転したり、不動産業者が農地を開発したりし、花の栽培者の数が減少しているという問題も浮かび上がっています。その中で201811月にはグラースの植物栽培・調香の技術がユネスコ無形文化遺産に登録され、その技術を守り受け継ぐための活動がさらに広がっています。

 

ここグラースで毎年8月に開催されるのがジャスミン祭り。このジャスミン祭りでは山車が町を練り歩き、ミスグラースと呼ばれる若い女性たちによって花が配られ街中がジャスミンの香りで満ち溢れます。

 

2019年の開催は83日から5日の3日間となります。

 

是非今年の夏は数々の偉人が愛した香水の聖地・グラースで美しい香りに包まれる日々を過ごしてみてはいかがでしょうか?

 

☆ジャスミン祭りを訪れるツアー

フランス地方の花々を訪ねる|グラース ジャスミン祭り

 








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