ギリシャといえば、その濃厚でクリーミーな食感に加え、低カロリー・高タンパク質という健康食材として一躍話題となったギリシャヨーグルトが有名ですね。
そんなギリシャで食べられているスイーツとはどんなものなんでしょうか?
まずギリシャスイーツの特徴としては、乳製品や卵を全く使っていないお菓子が多くあるということです。その理由としては、ギリシャ最大の祝日・復活祭(イースター)前の40日間に及ぶ動物性食品の断食期間があるということが大きく関係していると思われます。ギリシャではこれに先立って謝肉祭(カーニバルとも呼ばれる)が行われ、3週間続くこの期間に徐々に肉を断っていきます。私たちが想像するカーニバルとは全く違いますが、カーニバルという語は「肉を取り除く」を意味し、肉断ちに備えてお祭りをしようというのが起源で、今ではそれが変化し、宗教的な背景のない単なる祝祭となっています。その中でこの古い伝統的な習慣を残しているのが、ギリシャ文化だと言えるでしょう。
それでは代表的なギリシャスイーツをいくつか紹介します!
① バクラヴァ
フィロと呼ばれる小麦粉、水、そして少量の油または酢から作られるパイ生地に、くるみやピスタチオ、アーモンドなどを挟んで焼き上げ、仕上げにシロップをかけたスイーツです。
ナッツの甘みにシロップの甘みが掛け合わさって濃厚な味わいになります。
② パステリ
白ゴマとはちみつを主に、その他砂糖やナッツ類を加え、平らに伸ばし固めたお菓子です。発祥は古代ギリシャ時代まで遡り、主材料となる胡麻・蜂蜜はともに生命のシンボルであると考えられていたと言われます。その由来からか、ギリシャでは結婚式などの祭事に用いられることも多く、ギリシャ人にとって馴染み深いお菓子でもあります。
③ ハルヴァ
ゴマや野菜、果物に砂糖や油脂などを加え、混ぜ合わされ作られるスイーツです。このハルヴァはフランスでよく食べられいるヌガーの由来ともなっています。ものによって食感が異なるのでお好きな方はいくつか食べ比べしてみるといいかもしれません。
このようにギリシャスイーツとしては乳製品・卵を使っていないものが多く、その健康性に注目できます。またその歴史が深いお菓子も数多く、受け継がれる食文化を感じられるのもギリシャスイーツの魅力です。
ギリシャ旅行の際は是非これらの伝統的なギリシャスイーツを味わってみて下さい♪