オランダ伝統工芸・デルフト陶器


オランダ黄金時代を代表する画家・フェルメールが生まれ生涯を過ごした街として有名なデルフト



ここデルフトでまた有名なのが、オランダ伝統工芸を代表するデルフト陶器です。デルフト陶器の特徴は白地に鮮やか藍色の美しい染め付けです。「デルフトブルー」という愛称で親しまれています。


 

現在のようなデルフト陶器が作り始められたのは1630年頃。そのきっかけとなったのは17世紀初頭から東インド会社によって大量に輸入された中国製の染付の磁器でした。中国製の磁器の品質の高さからオランダで大変な人気を集め、それに影響を受けたデルフト陶器はその品質に追いつこうと追求を重ね、その価値を高めていきました。
 

その後繊細なデルフト陶器は裕福な人々の間で人気を博し、17世紀後半になると、デルフト陶器を製造するデルフト市内の焼き物工房は33個と焼き物産業が大きく成長しました。


しかし19世紀半ばからイギリスで始まった産業革命で大量生産が普及したことから、手作り工業は衰退していきました。デルフト陶器に関してもその工房は次々と姿を消し、現在伝統的な手法を守り続けているのはデ・ポースレン・フレス」社のみとなります。デ・ポースレン・フレス社は1653年創業で、ここで作られるデルフト陶器はロイヤル・デルフトと呼ばれ、王宮から受けた称号が刻まれます

ここデ・ポースレン・フレス社では実際の絵付けの行程、またデルフト陶器のコレクションを見ることができます。デルフト陶器の深い歴史を感じることができるのはここだけです!




さらにここデ・ポースレン・フレスの工房では2019年はロイヤルの称号を受けてから100周年となり、それを記念して9月11日から12月9日までの100日間限定の特別展示が行われます。オランダ王室とデルフト陶器がこの100年間どのように関係しあってきたのか、この展示でしか知れないことがたくさんあります!

デルフト陶器は食器や花瓶、また小物、さらにはオランダを象徴する木靴の形をした置物まで幅広いアイテムがありますので、必ずお気に入りのデルフト陶器が見つかるでしょう。デルフト観光をする際はこのデルフト陶器は見逃せません。




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