実はオランダの土地の半分以上は農地となっていて、そこで作られる農作物の7~8割は輸出用となっています。その中でも花産業はオランダの主要産業となり、オランダ経済を支えています。


このオランダ花産業の中心となるのが、アールスメール花市場です。アールスメールはアムステルダム郊外に位置し、世界最大面積を誇るこの花市場では1日2000万本、年間で50億本もの切り花や鉢植えが取引されています。扱う花は国内のものだけでなくケニアやエチオピア、イスラエルなど世界中から集められます。そして世界各国のバイヤーに買われ、花はすぐに隣にあるスキポール空港から各国へ出荷されます。アールスメール花市場で取引される量は世界の花市場の約4割を占めており、世界の花の価格はアールスメールで決まると言われています。
この花市場は平日7:00~11:00(木曜のみ~11:00)で見学可能となっています。特に月曜・火曜は取扱いの数が多いようです。またよりたくさんの花を見るには取引が始まる前のできるだけ早い時間がいいです。また見学できるのは実際のオークション会場や花が運ばれる場所だけでなく、花が耐えられる室温・明るさ、日持ちを研究するラボやオランダの市場の歴史についての展示、台車を引く車に乗って写真撮影ができるスポットがあったりと楽しめる場所となっています。
さらにアールスメールでは毎年6月に「アールスメール・フラワー・フェスティバル」が開催されます。2019年の開催は6月15日(土)、16日(日)です。市内各所で、色とりどりの花や植物、芸術、音楽、おいしい料理と飲み物が楽しめるイベントです。是非この日程にオランダ旅行をされる方は行ってみてくださいね。


花の国・オランダ旅行には欠かせない観光名所・アールスメールの花市場。世界の花市場を支えるその規模の大きさには驚くこと間違いありません!
