ミロのヴィーナスが見つかった島は景観も神秘的!


ルーヴル美術館で見逃せない作品といえば、「モナリザ」と並んで「ミロのヴィーナス」です。この「ミロのヴィーナス」を農民が発見した場所がギリシャのミロス島です。

米国の旅行誌「Travel +Leisure」が今年7月に発表した世界のベスト15アイランドにギリシャの4つの島がランクイン。その4島の中でもランクが最も高い第4位に選ばれました!ミロス島独自の美しい自然の景観が高く評価されています。


アフロディーテ(ミロのヴィーナス)ルーヴル美術館所蔵

ミロス島はギリシャ本土とクレタ島を結ぶちょうど中間の辺り。エーゲ海文明の中心となった場所です。1820年に農民が見つけたこの像は二つに分断された状態で見つかりました。その後トルコ人によって没収、トルコ政府から像を献上されたルイ18世がルーヴル美術館に寄贈して現在の展示に至ります。

このミロのヴィーナス、欠けた部分を補い復元しようという研究がありましたが、「両腕が欠けているからこそ美しい!」という意見が大多数です。「ない」からこそ、そこから古代に広がっていく想像力を存分にフル回転させたいですね。


浸食によって形成されたアーチ、クレフティコビーチ(Kleftiko beach)

さて、このミロのヴィーナスが発見されたミロス島は、その昔火山活動があったことによって独特の風景が広がります。まるで、月面着陸したかのような凝灰岩(火山灰などが固まった岩石)の岩肌が広がるサラキニコビーチでは、他のギリシャのビーチとは一風変わった景観が人々を魅了し続けています。

凝灰岩による真っ白い岩肌とターコイズブルーの海とのコントラストは、絶景です!ビーチを取り巻く岩には横穴もたくさん見かけます。島内には洞窟も多く、ハイシーズンには洞窟探検ツアーなども用意されています。


月に降り立ったよう?サラキニコビーチ(Sarakiniko beach)

また、ビーチだけでなく、首都プラカから徒歩15分程の場所に広がるトリピティの村では、古代劇場やカタコンベ(地下のお墓)などの歴史的な遺跡があり、古代ギリシャファンにはたまらない魅力です!ヴィーナス像が発見されたのもこの辺りで、ルートによっては火山層や古い鉱山、伝統的な礼拝堂に遭遇することができます。


ローマ時代の古代劇場(Ancient Theatre )見下ろす海もまた絶景。


マグマ活動によるカラフルな堆積物が原因の地層。地層もどこか神秘的⁉

実はミロス島は日本の小豆島と姉妹都市となっていて、お互いの国の子供達が度々交流を重ねています。その上、ミロのヴィーナスがルーヴルから一度だけ海外に出張した行先はなんと日本!1964年の東京と京都での特別展示のみなのです。日本と何かしらのご縁を感じてしまうミロス島で、新しいギリシャの魅力を発見する旅に出掛けませんか。









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