イスラム世界を感じる塔、ヒラルダからの眺め




スペインの南西部、アンダルシア州の州都、
セビリア。フラメンコや闘牛が有名で、あのオペラの名作「カルメン」の舞台にもなった地です。古代ローマ時代から栄えた街には、イスラムの影響が色濃く残っています。
旧市街地にはイスラムとキリスト建築様式が融合した「ムデハル様式建築」美しい建物が並んでいます。高速鉄道AVEを使えばマドリードから約2時間半、コルドバからは約45分とアクセスもよいので、足を伸ばして訪れてみることをお勧めします。



ヒラルダとは「風見」という意味で、セビリア大聖堂に付設する鐘楼を指します。 イスラム教徒の支配下だった12世紀末にモスクの尖塔として建てられました。イスラム教徒に支配されていた時代には、市内には同じような塔が多く見られましたが、718年~1492年にイベリア半島で起きたレコンキスタ(キリスト教国家による国土再征服)の後には破壊され、この塔だけが残りました。大聖堂の建造にあわせて尖塔は増改築され、今では高さ約95メートルの街のランドマークとなりました。この大聖堂の方には、なんと、あのクリストファー・コロンブスの遺骨が埋葬されているそうです。

塔の内部は馬でも登れるように階段ではなく緩やかなスロープになっていて、途中には踊り場も多くあります。この塔の鐘楼部分が展望台になっていて、観光客も入れます。高さ約70メートルの展望台からはセビリアの全景を眺めることができるのです。
そこからはアンダルシア特有の家並みが広がり、所々に闘牛場が見える景色は異国情緒満載です。来てよかったと思える瞬間です。
聖堂内とヒラルダの塔の所要時間は1~2時間くらいですが、当日券は並ぶことも多く、時間を有効に使いたいのであれば事前にネットで入場券を購入し予約しておくのがおすすめです。

さて、セビリアを観光していて気になるのが細い曲がりくねった道に店を構えるバル。地中海に面したアンダルシア地方は魚介を使った料理も多く、日本人の私たちの口にも合います。観光に疲れたら、バルでおいしいタパスに舌鼓を打つのもセビリアの楽しみ方のひとつです。














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