
今年は11月17日にシンタクラースがズワルトピートという黒塗りのお顔のお伴を連れてアムステルダムにやってきます。聖ニコラスの起源は4世紀頃の東ローマ帝国の司教。このシンタクラースの文化がオランダからの移民によってアメリカに伝わりサンタクロースになったという説がある程。世界のサンタさんの原型はオランダにあったのです!
シンタクラースは市民に出迎えられると、白馬にまたがってアムステルダムの市街をプレゼントを配りながらパレードします。また、病気の子供や障がい者の施設も回って、夢や希望をお裾分けしていくのです。このシンタさんの到着はテレビ(AT5)で中継される程の盛り上がりを見せ、国をあげてシンタクラースの到着を楽しみます。

オランダ&ベルギーフランダース政府観光局のHPより写真抜粋
こんなオランダの国民の豊かさ…絵本「サンタクロースっているんでしょうか」を思い出します。目に見えない愛や真心、サンタさんを信じられる豊かさを新聞記者が分かりやすく子供に伝えた名著です。オランダでは大人も子供も信じる気持ちやその豊かさを共有しているのですね。
さて、サンタさんに風貌は似ているものの、そりを引いたトナカイには乗らない英雄のようなシンタクラースさん…赤い司教服を着たお姿もどこか威厳があります。そして、子供達はシンタクラースの馬のために好物の人参とお手紙を靴に入れてプレゼントを待ちます。馬の人参というのがオランダ風です!


オランダの流儀では靴に人参を入れてシンタクラースさんを待つ
ちなみに、シンタクラースは1年間子供が良い子だったか悪い子だったかが記録された本を持っているそうです。悪い子どもはズワルトピートが持っている袋に入れられてスペインに連れて行かれるそうな…。日本のクリスマスにはお仕置き方式はないのでちょっとリアルでユーモアも感じます。
自分を見守ってくれている人がご褒美をくれる、その真心を信じる気持ちがオランダの冬には詰まっています!シンタクラースの文化はオランダとベルギーに根付いているので、ちょっと早めに始まるその温かさを現地で体感してはいかがでしょうか。
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