”ポルトガルのヴェニス”でゴンドラに乗ろう!


今回ご紹介するアヴェイロ(Aveiro)はリアス式海岸の内側にあり、漁業で発展した街です。
ポルトガル独自のアズレージョ(Azulejo)の青とアールヌーボー様式の明るい色使いの建物とが相まって、さらに街中には運河が流れていることが、この街の魅力を底上げしています。

リスボンやポルトから直通の電車が出ている鉄道駅を出て、旧市街方面に降りると、現在使われている駅舎の横にアズレージョが美しい建物があることに気づきます。これがアヴェイロ旧駅舎です。


旧駅舎の
アズレージョにはアヴェイロの風景も!


『~のヴェニス』というのはイタリアのヴェネツィアのように市街の中に運河が通っているような街並みのことを言いますが、ここ
アヴェイロも『ポルトガルのヴェニス』と呼ばれるほどに美しい運河があるんです。

確かに距離でこそ本場には勝てませんが、旧市街の運河をモリセイロ(Moliceiro)と呼ばれる小舟に乗って巡ることは、アヴェイロに行ったらやってみたいことですよね。



もともとこのモリセイロは、近世まで周りの土地を耕すために、肥料となる海藻を運んでいたそうです。
その役割を終えた今では、アヴェイロのシンボルとして観光用に使われています。


運河を巡る45分のツアーでは運河沿いの街並みはもちろん、
アヴェイロで盛んな塩産業なども船頭さんが紹介してくれるので、これに参加するだけでも観光を満喫できますよ!ツアーの出発は運河沿いにいくつかあり、値段も統一されているため自分に都合の良いタイミングで参加してみては?

◆アール・ヌーボー博物館
アールヌーボー様式の建物は旧市街のそこらかしこに散らばっていますが、内側も見てみたいという場合にはアールヌーボー美術館がおすすめです。外装もさることながら、内側の大胆な曲線づかいは見るものを魅了します。内側を堪能したら美術館でもらえる旧市街のアールヌーボー建築を網羅したマップをもらってもう一度市内を巡ってみましょう。



◆ポルトガルの郷土菓子
この街に来たら忘れてはいけないのがオヴォシュ・モーレシュ(Ovos Moles)というお菓子。
「柔らかい卵」という意味で、海沿いの街らしく魚や貝などの海産物がモチーフとなっているそう。
白い皮の中に卵の黄身がぎっしり詰まっています。ポルトガルの食べ物らしく素朴ですが濃厚でおいしいです!



海沿いではあるのですが、アヴェイロにはビーチがありません。ですがバスで片道30分くらいのところにあるコスタ・ノヴァをはじめ、周辺にはビーチがたくさん。夏場にビーチで楽しんで、アヴェイロでゆっくり観光する、なんてプランもありですね。コスタ・ノヴァではウインドサーフィンやカイトサーフィンにも挑戦できますよ!
◆アクセス
アヴェイロへはポルトガルの2大都市から直通で電車とバスが運行されています。旅程次第では日帰りも可能になっています。カンパニャン駅(ポルト)〜アヴェイロ駅:直通普通列車。所要約1時間。
・サンタ・アポローニャ駅(リスボン)〜アヴェイロ駅:直通特急列車。所要約2時間半。

 








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