スペインの三大祭り


 情熱の国、スペイン。今年の世界の旅行・観光競争力ランキングで堂々の一位にも選ばれました!

 

選ばれた理由のうちのひとつは間違いなく、一年を通して度肝を抜かれるような奇祭が山ほど開かれているからでしょう。有名なところでいうと、火祭り(3月)、牛追い祭り(7月)、トマト祭り(8月)、メルセ祭り(9月)など、日本のテレビ番組などでもよく紹介されるものばかりです。


今回はそんなお祭りの中でもスペインを代表するスペイン三大祭りをご紹介していきます!

・バレンシアの火祭り

バレンシアの火祭り(ファジャス)は毎年3月15日から19日まで5日間かけて行われるお祭りです。最終日の3月19日はバレンシアの守護聖人であり、大工の守護聖人でもある聖ヨセフ(サン・ホセ)の日で、この日を祝うためにお祭りは開催されます。

もともとはこの地方の大工職人が3月に古い材木やおが屑をまとめて焚火する習慣と同じ時期だったサン・ホセの祝日が近かったことが由来だと言われています。

現在の火祭りは一年をかけてファヤと呼ばれる巨大な張り子の人形を作り上げ、お祭りの期間中には大小併せて数百の人形が展示されることになります。そしてサン・ホセの祝日でもある最終日に、すべてに火を点けて燃やしてしまうのです。


ちょっと勿体無いような気もしますが、人形が一気に燃えていく様は圧巻の一言。ですが燃やす前の人気投票で一位を獲得した人形は燃やされずに、市内の火祭り博物館に展示されます。もしお祭りの時期に旅行にいけなくとも博物館で雰囲気だけでも感じることはできそうです。お祭り自体も人形や炎だけではありません、期間中に開催されるイルミネーションや爆竹や闘牛、献花のためのパレードなど盛りだくさんです。 


・セビリアの春祭り

スペイン語で「フェリア・デ・アブリル(4月の市)」と呼ばれるセビリアの春祭り。近世に行われた畜産見本市が起源ですが、現在では暖かい春の訪れを喜ぶお祭りへと変身しています。男性は伝統的な正装で、女性も華やかな民族衣装で着飾ります。そんな恰好の人々が馬や馬車に乗ってパレードをするのですから、映えない訳がありません。


会場となる広場には”カセタ”と呼ばれるテントが数百も立ち並び、その中では飲めや踊れやの大騒ぎになります。残念ながらカセタは招待でしか中に入れませんが、昼間などは外から見られる物もあるので是非スペインらしいお祭りを堪能して下さい!


・パンプローナの牛追い祭り

日本のメディアでも頻繁に報道されることがあるスペインの牛追い(エンシエロ)で最も有名なものが、パンプローナの牛追い祭り(サン・フェルミン祭)です。

パンプローナの守護聖人であるサン・フェルミンの日(7月7日)を祝う宗教的なお祭りから始まったもので、当初は食事や音楽、踊りを楽しむごく小さなものでした。それと同時期に行われた牛の見本市とが合体して、いつしかエンシエロが行われるようになったと言われています。もともとは牛を闘牛場まで追い込んでいたのですが、牛に触れると勇敢だという風潮などもあり人々が前を走り、後を牛が追いかけるという今日の形に変わっていきました。




闘牛場までの距離は800mほどでエンシエロ全体の時間としても5分あるかないかぐらいですが、この数分の熱狂は凄まじいです。このために、人口20万人の街に世界中から100万人もの観光客が押し寄せます。 6日から14日まで毎日、午前8時から牛追いははじまります。18歳以上であれば誰でも飛び入りで参加することができます。
起源が牛の見本市ということもあり、エンシエロ以外にも闘牛や牛分け、仔牛の解放など牛に関するイベントが期間中多く開かれます。

【2020年開催時期】
・バレンシアの火祭り
3月15日(日)から3月19日(木)まで

・セビリアの春祭り
4月26日(日)から5月2日(土)まで

・パンプローナの牛追い祭り
7月6日(月)から7月14日(火)まで












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