映画「エッシャー 視覚の魔術師」が公開中!


 この秋ゴッホの「永遠の門」に続き、オランダを代表する芸術家「マウリッツ・エッシャー」の映画が日本に届きました。題して「エッシャー 視覚の魔術師」。だまし絵で世界的に知られる彼の生涯を辿っています!


エッシャーの絵にインスピレーションを受けたイラスト

マウリッツ・エッシャーは、1898年にオランダのレーワルデンに生まれました。建築不可能な建物や平面を次々と変化するモチーフで埋め尽くした絵画などが有名です。このようなオリジナルの画風を確立するまで、当初は風景画などを描いていました。

映画では、彼が独特の画風を確立していった謎を、自身の日記や証言、近しい人々との書簡などから明らかにしています。また、エッシャーから大きな影響を受けたロック・ミュージシャン、グラハム・ナッシュやエッシャーの息子達などのインタビューも交えて彼の足跡も辿っています!息子さんがご存命ということ自体、現代まで活躍していた人なのだなー、と今までより身近に感じてしまいます。


ペンローズの三角形、「不可能性の最も純粋な形。」エッシャーの発想の一部でもある。

病弱で落ちこぼれだった幼少期のエピソードも印象深いですが、何よりも心奪われたのは、彼が旅好きで南欧の風景や建築物に大きな影響を受けたことです。家族と共に住まいを転々としたエッシャーですが、彼が好んだのは、イタリアとスペイン。特にスペインのアルハンブラ宮殿です!

スペインの古都グラナダにあるアルハンブラ宮殿。エッシャーは、そこの石の壁や天井に描かれた幾何学模様に感銘を受け何度も訪れスケッチしたといいます。また、スペイン王室の宮殿アルカサルムーア人の描いた幾何学模様に圧倒されます。このような幾何学的な装飾美術は、後の彼の数学的で緻密な繰り返し模様や平面を同じ図形で埋める手法(テセレーション)に繋がっています。


アルハンブラ宮殿 内装


スペインのアルカサル、ムーア人の幾何学模様

スペイン旅行で「ムーア人の幾何学模様」に出会わなかったら、あの独特の絵画を後世に生きる私たちは楽しむことができなかった…かもしれません。自らが生まれ落ちる場所も大切ですが、旅をして刺激を受けること、それを自分に取り込むことの豊かさをこの映画で考えずにはいられません!また、この映画では3D技術が用いられ、彼の作品世界に新しい視点で引き込まれますよ。

オランダは、エッシャーが生まれたお国です。アムステルダムから電車で1時間程のデンハーグには、
エッシャー美術館(2019/7/26ブログ)があります!ここは、神秘的なシャンデリアの内装も素晴らしく、一見の価値ありです。是非エッシャーの故郷オランダで彼の不思議ワールドに迷い込んでみて下さい!

☆エッシャー美術館を含むお勧めツアー

画家フェルメールに思いを馳せる旅 5日間 ~アムステルダム・ハーグ・デルフト~

オランダで美術館めぐり!6日間 ~アムステルダムとハーグに宿泊~

出典: 映画 エッシャー視覚の魔術師 公式HP⇒ http://pan-dora.co.jp/escher/











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