ゴッホ美術館 「肖像の中に」展


2020年、ゴッホが没後130年を迎える記念すべき年です。そして、アムステルダムのゴッホ美術館では2月から5月まで「肖像画」をテーマにしてゴッホや同時代の画家の素顔に迫ります!企画展「In The Picture(Portrait )~肖像の中に~」に足を運んではいかがでしょうか。



 
オランダ出身の画家、ヴァン・ゴッホは、ひまわりや星月夜など南仏で描いた絵画が代表的ですが、生涯を通して、30余りの自画像を残しています。オランダ時代の自画像はなく、全肖像画30余りのうちの25点程は2年程住んだパリで描かれています。

絵が売れず貧しかったので、モデルを雇う経済力がなかったとも言われています。もちろんそれも原因の一つと思われますが、南仏に移り住むまでのパリ時代は、自分自身と深く向き合う時代だったとも言えます。



また、この頃は弟テオと同居していたので、弟への手紙を書く機会がなくなった時期でもありました。彼はテオと離れている間は手紙で自分探しを、テオと同居しているパリ時代は肖像画を通して自分のアイデンティテイや画風を模索していたのかもしれません。

南仏に移り住んでからは風景画が多くなり、自画像を描く機会が減ります。アルル時代は4点、サンレミ・ド・プロヴァンスにいた時代は3点…南仏にいた時代の肖像画がいかに貴重であるかが分かります。そのうちの一つ、耳を切り「耳に包帯をした自画像」が今回コートールド美術館から貸し出されるのは必見です!


耳に包帯をした自画像(ドローイング)

企画展では、ゴッホの自画像の他にも、ベルト・モリゾ(仏)、ギュスターヴ・クールベ(仏)、ポール・セザンヌ(仏)、エドヴァルド・ムンク(ノルウェー)、ヘレン・シャルフベック(フィンランド)の肖像画も展示されます。

そういえば、ムンクというと「叫び」が有名過ぎて、ムンクが描く肖像画って、どんな絵?と興味がそそられます。ムンクは自分や家族、友人を描いた肖像画を描いていますが、晩年はその肖像画を求められても手放したがらなかったそうです。どんな絵か気になりますね。



ベルトモリゾが描いた肖像画

こちらの企画展2020年の2月21日から5月24日までとなっています。著名な画家の肖像画とゆっくり向き合える展示会...とっても楽しみです!

☆関連ツアー
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アムステルダムのゴッホ美術館は、事前のオンライン予約制となっております。公式HPからの予約はこちらです。https://tickets.vangoghmuseum.com/?_ga=2.73606868.732551760.1580692083-2127146310.1580449952(午前中、早めの時間のチケットが取れやすくなっています。)不明な点や、ツアーでのご希望の時間帯などがございましたらお気軽にお問い合わせ下さいね。






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