イースターのご馳走とは?


ギリシャの復活祭(イースター)は、今年は4月19日(日)です。敬虔なギリシャ正教の人々にとっては、キリストの復活を祝うこの日はクリスマスよりも大切な1日になるとか。お祝いに美味しい食べ物は欠かせません。ちょっとイースターのご馳走を覗いてみましょう!

・マギリッツァ(Magiritsa)



マギリッツァは、子羊の内臓と多種の野菜を、玉ねぎ、ディル、ミントなどのハーブと一緒にじっくり煮込んだものです。聖土曜日(今年は4月18日)の真夜中、日付が変わり神の典礼(ミサ)が終わってから食されます。40日も動物性食品を断った後でやっと食べられるご馳走ですから、肉断ちの後で染み渡る美味しさです!内臓「もつ」が苦手な方にもクリーミーで食べやすくなっているので、是非お試ししてみては。

・ツレーキ(Tsoureki)&イースターエッグ(easter egg)


以前「ギリシャのパンあれこれ」でご紹介した、イースターで食べられる甘いパンです。日常的にも売られていますが、イースターのときには赤いイースターエッグが埋め込まれたり、添えられたりします。

イースターエッグは、緑やピンクなどカラフルなものが出回っていますが、伝統的なものは赤色。この赤い色はキリストの血によって世界が救われることを意味しているそう。また、卵自体も新しい命を宿すもの、「復活」のシンボルとなっています。

・羊の丸焼き(Grilling whole lambs)


こちらも40日間程の動物性食品の断食を行った後で、イースター本番に食べられるお肉料理です。各家庭でも調理しますし、レストランに繰り出して皆で丸ごとの羊肉をわいわい囲むのもイースターならではの風景。なぜ羊肉か?といえば、キリスト教徒にとっては羊肉こそがお祝いの食べ物だ、という説や「神の子羊」であるキリストの受難を示しているともいわれています。

・パスハリナ・クルラキャ(Paskhalina Kuluria)


パスハリナ・クルラキャは、ギリシャのイースタービスケットです。写真のようにドーナッツ型の輪っかも、ねじり型のビスケットもあります。卵とバターの風味を活かして甘さは控えめなので、子供のおやつにも朝食にもぴったりです。

クルラキャの特徴として、膨張剤に食用アンモニア(イスパタ)を使いますが、独特の香りが苦手な人のために、ベーキングパウダーで作られたものもあります。市販でも出回っていますが、ギリシャの一般家庭では今もお手製のクルラキャを準備する家が多いのだとか。

イースターのご馳走を通して、ギリシャに住まう人達と神聖なお祝いの気持ちを共有できたら良いですね!

☆ギリシャエクスプレスでは、多彩なツアーをご用意しております。ご興味のある方は是非ご覧ください。
ギリシャエクスプレスツアー一覧












ヨーロッパ周遊旅行の専門店 ユーロエクスプレス
ユーロエクスプレス

  • ギリシャ,イースター
  • マギリッツァ
  • ツレーキ
  • パスハリナ・クルラキャ