アールヌーボーの街ナンシーでマジョレルの家 再び公開中!


 アルザスロレーヌ地方のナンシーは、フランスの北東部に位置し、アールヌーボーの発祥した地として知られています。この街を訪れたら、世界遺産に登録されている3つの広場と共にアールヌーボー建築巡りがお楽しみです。そして、修復のために数年間閉鎖されていたマジョレルの家(Villa Majorelle)が、この2月より、再び公開されています。


ルイ・マジョレル(Louis Majorelle )像

ルイ・マジョレルはアールヌーボースタイルの家具デザイナーとして、大きな功績を残した人物です。ナンシーでは、ガラス工芸で有名なエミールガレを中心としたナンシー派と呼ばれる芸術団体がありました。このナンシー派の副リーダーも務め、要となる役割を果たしがのがマジョレルです。このナンシー派は日本美術の影響を強く受け、家具や工芸品で芸術性の高い作品を生み出しました。

このルイ・マジョレルが住んでいたのがマジョレルの家(Villa Majorelle)です。ナンシーのアールヌーボー巡りでは、とても重要な建物。流れるような弓窓の外観はもちろん、内装はナンシー派の芸術家達が担当しているので家具などの木工品の美しさが際立っています。この数年、修復のために解放を中止していましたが、第1期の修復を終えて、2020年2月15日(一昨日)より再び一般公開しています!(修復は段階的に行われます)




2点共にマジョレルの家(Villa Majorelle)。アールヌーボーの細かな仕上げ

修復によって、内装本来のデリケートな色合いを回復したといいますから、注目ですね。マジョレルの家は大変繊細な建物で、ヒールの靴などでの訪問は禁じられているのでご注意下さいね!


ちなみにこちらの写真はナンシーの商工会議所(Chambre de commerce)...この青い鉄の装飾はルイ・マジョレルによるものです。入口にお姫様のティアラをあしらったような優美な趣ですね。



ナンシーには、19世紀から20世紀のヨーロッパ絵画を幅広く所蔵した「ナンシー美術館」と「ナンシー派美術館」があります。アールヌーボーやエミールガレ率いるナンシー派の活躍をご覧になりたい方は後者の美術館がお勧めですよ!ステンドグラスや工芸品、陶器、ガラス工芸など、優雅なアールヌーボーの作品がぎゅっと詰まっています。


ナンシー派美術館

ナンシーは美術品だけでなく、街中に生活に根付いたアールヌーボーが見られます。6月の半ばからは、世界遺産スタニラス広場で光のスペクタクルのイベントも控えています。アールヌーボーの少しレトロでありながらも洗練された美をナンシーの街でご堪能下さいね。

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