【6月9日からフランス渡航規制が緩和 】
在フランス日本国大使館も、フランスへ入国できる国を更新しました。
日本もその中に含まれます。
2021年6月9日からの最新フランス入国情報と現在の様子をお知らせします。(2021年6月9日更新情報)
フランスは2021年1月31日からEU域外からの不要不急の入国を禁止すると発表。あれから4か月以上、やっと日本からフランスへ観光など不要不急の入国が許可されることになりました。
1: グリーン・ゾーン(感染制御下国)
感染制御下国の名の通り、感染がある程度抑えられている国がグリーン・ゾーンに当たります。日本はグリーン・ゾーンに属しました。フランスが日本をグリーン・ゾーンにしてくれたなんて、何だか信じられなませんが、実のところ、日本の感染率はフランスより遥かに下。フランスから見たら、日本人は頑張っているよという証。
あとで説明しますが、日本の水際対策の厳格化で、すぐにはフランスには行けませんが、それでも励みになります。
グリーンゾーンはワクチン2回接種証明があればPCR検査必要なしで入国可能です!
ワクチン選手はまだ難しいと思われたかもしれませんが、実はこのグリーン・ゾーン。ワクチン未接種の場合も、「72時間以内のPCR検査または抗原検査の陰性証明」で入国ができるのです!
さらに新型コロナウィルスに感染し回復後6カ月以内の方、ワクチン接種がまだ1回目であっても、PCR検査または抗原検査の陰性証明で入国ができ、隔離無し!
対象国:EU域内・日本・オーストラリア・ニュージーランド・イスラエル・韓国・シンガポール・レバノン。
2:オレンジ・ゾーン(感染制御しているものの変異株多数)
オレンジ・ゾーンはワクチン接種が進み、新規感染者数が激減しているとはいえ、変異株の感染者が多く、まだ厳しい入国制限を課さなければならない国のこと。
例えワクチンを2度接種した人であっても、72時間以内のPCR検査または抗原検査の陰性証明が必要になります。ワクチン未接種者は、不要不急の入国禁止。フランス在住者とその家族、または重要な理由がない限り、入国は禁止です。
対象国:イギリス・アメリカ・ロシア・中国を含む下にあるレッド・ゾーンの国以外
3: レッド・ソーン(新型コロナウィルス変異株活発国)
レッド・ゾーンはワクチンの接種・未接種にかかわらず、不要不急の入国禁止!フランス在住者のみ、びその家族と重要な理由がある限り入国が可能。
対象国:南アフリカ・ブラジル・アルゼンチン・ボリビア・チリ・コロンビア・ウルグアイ・コスタリカ・トルコ・バーレン・インド・バングラディッシュ・パキスタン・ネパール・スリランカ・スリナム
【6月9日からの入国審査】
観光での短期滞在の場合、ビザは免除
フランスは日本のように観光ビザの停止を行っていません。日本国籍者の場合、EUに滞在できる180日間の期間内でフランス滞在が90日以内であれば、ビザが免除されます。
ただし、過去10年以内に発行されたパスポートでシェンゲン協定加盟国出国時から3か月以上経過していることが条件です。
【PCR検査と陰性証明書の提出】
日本からの入国は、特別な理由なくフランスに入国することができますが、以下が必要です
①出発72時間以内に実施したPCR検査陰性証明書
②ワクチン2回接種証明
日本は2021年6月6日現在、海外へ所持できるワクチン2回接種証明が政府から指定されていません。現時点で現実的な物は①です
フランスへの渡航は6月9日からはPCR検査の陰性証明必須
6月9日からPCR検査の陰性証明があれば7日間の隔離は免除
6月9日からはこれまでフランス入国時に必要だった7日間の自主隔離と、その間2回のPCR検査は免除されます。
PCR検査陰性証明があれば、隔離ナシ
【フランス内務省が指定する宣誓書】
フランス政府への宣誓書が必要です。宣誓内容は主に以下
◆新型コロナウィルス感染症の症状がないこと
◆渡航前14日間に陽性確認者との接触が本人の知る限りないこと
◆11歳以上の渡航者は、フランス到着時に新型コロナウイルス検査が実施される可能性があることを承諾する
フランス内務省のホームページからダウンロードし、プリントアウトして記入。入国時だけではなく常に携行する必要があります。 ダウンロードはこちらから→フランス内務省 ※英語またはフランス語で記入
https://www.interieur.gouv.fr/Actualites/L-actu-du-Ministere/Certificate-of-international-travel
【フランスから日本帰国時に陰性証明書が必要】
これならフランスに思ったより簡単に行けそう、と思った方・・・残念ながら日本帰国時にもう一つ難関があります。
フランスから帰国する日本在住者は
飛行機の離陸の72時間前に実施されたPCR検査の陰性証明を搭乗前のチェックイン時に提示する必要があります。
※2021年3月19日以降、検査証明の記載事項について日本の空港検疫での確認が厳格化されています。有効な検査証明を所持していない場合は、出発国の帰国便に搭乗できません。事実上の入国拒否となり、搭乗できたとしても、出発国に送還される恐れがあります。
日本人の帰国なら、入国だけはさせてくれるだろうという安心感があったと思いますが、2021年6月6日現時点では、今も継続中。
◆入国時にも新型コロナウィルス感染検査
◆国籍を問わず、日本入国時、空港検疫所へ「誓約書」の提出が必要。
※「誓約書」が提出できない場合は、検疫所が確保する宿泊施設等での待機
内容
◎14日間の公共交通機関の不使用
◎14日間の自宅等での待機
◎位置情報の保存
◎接触確認アプリの導入等
誓約違反をした場合:誓約に違反した場合は、検疫法に基づく停留措置の対象となり得るほか、日本人については、氏名や、感染拡大防止に資する情報が公開される可能性があり、在留資格保持者については、氏名、国籍や感染拡大防止に資する情報が公開される可能性があります。また、在留資格取消手続及び退去強制手続等の対象となる可能性もあり得ます。
外務省では当初、これらの措置を緊急事態宣言解除後、通常に戻す方針でしたが、残念なことに変異株の感染拡大が続いているため、2021年6月6日現在も「当面の間」としています。詳細は厚生労働省公式サイトを参照のこと。
有効な検査証明は厚生労働省公式サイトのこのページのQRコードを読み取り、取得してください。
フランス国内で日本で有効な検査証明を取得できる検査機関
◆総合病院
フランスではPCR検査自体は多くの病院で受検できるようになりました。検査費用及や英語の証明書の発行、日本指定のフォーマットによる記載は各病院で異なるため、直接問い合わせる必要があります。
在フランス日本国大使館では、日本語が通じる病院として、以下を指定しています。
HOPITAL AMERICAIN
63, bd Victor Hugo 92200 Neuilly-Sur-Seine
日本語サイト
◆検査機関(Laboratoire)
Santé.frサイトで検索可能。滞在場所の住所を入力すると最寄りの検査機関が確認できます。検査料は無料ですが、検査結果の証明書は仏語のみの場合があるので、予約の際に英語対応可能か、また、厚生労働省の求める必要事項を全て記載しているのかなどの詳細は自身で確認せねばならず、語学力が必要。
◆シャルルドゴール空港/検査場:2Eターミナル出発エリア17番ドア正面
検査受付可能時間/月~土曜日7時~17時/日曜日・祝日7時~12時
シャルルドゴール空港では空港内検査場で出発客を対象として、検査が受けられます。PCR検査の場合は最大48時間以内にSMS、メールまたはサイト上で結果(仏語と英語の併記)の通知が受けられます。事前にオンライン予約が必要。検査は搭乗時間の72時間前から可能です。検査のみで空港に立ち入る場合は搭乗券又はEチケットと検査のオンライン予約票の提示が必要。検査料はなんと無料!
空港での検査は以下のサイトから予約可能➔ADP空港サイト
※薬局などでも行われている抗原検査は簡易的な「抗原定性検査」。日本政府の指定している「抗原定量検査」ではないことから、有効な検査とはなりません。
◆ジュネーブ空港でのPCR検査
●ジュネーブ空港にある検査機関 m3 SANITRADE(ターミナル T2 にあります)では、PCR 検 査結果を日本の厚生労働省が定める書式に記入してもらうことが可能と確認しました。
●ご自身の人定事項(氏名・パスポート番号・国籍・生年月日・性別)をあらかじめ記入し た書式を持参のうえ、受付時に「渡航先が日本である。日本の書式を提出する必要があるの でこの書式に記入してほしい」と必ず伝えてください。
【本文】
1 日本帰国・入国の際に必要となる新型コロナウイルス感染症の検査証明書について、在 ジュネーブ領事事務所では、ジュネーブ空港にある検査機関 m3 SANITRADE(ターミナル T2 にあります)において、チューリッヒ空港の検査機関と同様に、PCR 検査結果を日本の厚生 労働省が定める書式に記入してもらうことが可能との回答を得ました。
同書式を印刷して持参の上、受付時に「渡航先が日本である。日本の書式を提出する必要 があるのでこの書式に記入してほしい」と必ず伝えてください。なお、ご自身の人定事項(氏 名・パスポート番号・国籍・生年月日・性別)をあらかじめ記入したうえで持参いただくこ とが望ましいとのことです。
2 また、同空港の m3 SANITRADE で行われている抗原簡易検査(test antigenique)は日 本で認められていない「定性」検査(Qualitative antigen test)であると確認しました。 日本へ帰国する際は、こちらの検査機関での抗原簡易検査(test antigenique)は有効では ありませんので、抗原簡易検査ではなく PCR 検査を受検するようご注意ください。
https://www.gva.ch/fr/Site/Passagers/Shopping/Services/Voyages/Centre-test-COVID19-aeroport
フランス・新型コロナウィルス2021年6月6日現在の様子
フランスの2021年6月6日、新型コロナウィルス感染症に関するデータはこちら。
感染確認済み |
571万人 |
回復者数 |
データなし |
死亡者数 |
11万人 |
感染ピーク時は1日になんと8万6852人もの新規感染者をだしていたフランス。現在は多い日で8000人台、少ない日は6000人台と、ピーク時の10分の1にはなったものの、フランスの人口は6706万人。日本の半分ほど。日本に置き換えれば、まだまだ感染拡大の著しい印象を受けます。
日本がグリーン・ゾーンに入る訳だよな、と納得してしまいます。本当にフランスに行っても大丈夫なの?日本が水際対策を厳格化する理由は、海外旅行解禁に踏み切る国の内容を見ると、わかる気がします。
とはいえ国民の37%、成人の実に50%に当たる2700万人が1回目のワクチン接種を終えたフランスは、感染拡大は防げるとしています。実際に観光のための渡航を許可した国の行き来から今後どのような影響が出るのか、注目です。
フランス国内の制限が続々緩和中!
日中の外出制限は2021年5月2日に終了。
しかし2020年10月から続いている夜間外出禁止は6月末まで継続される予定です。マクロン大統領は感染防止措置のための制限を段階的に解除していく方針を発表。その予定通り、順調に解除されています。
2021年6月6日現在は、商店の営業や飲食店の屋内外営業、美術館・映画館・劇場の営業を再開。
・19時から翌朝6時まで夜間外出制限中(夜間の外出は特例外出証明書を携帯する義務あり)
・文化施設は閉鎖
・出勤をしなければ仕事にならない職場以外は、テレワークを推奨
・飲食店、文化施設、公共交通機関など、公共の場ではマスクを着用
・カフェ・レストランの屋外席は、収容人数上限は定員の50%、1テーブル最大6名まで着席可能。店内は収容人数上限は定員の50%、1テーブル最大6名まで着席可能。立席の営業は緩和されていません。
・映画館・劇場の収容人数上限は3分の1まで。最大収容人数は800人まで
・大型ショッピングセンターを含め、すべての商店、商業施設の営業再開。1人あたりの8平方メートルを確保し、屋内市場も1人あたり4平方メートルを確保すれば営業可能
・自宅などでの私的な集まりは6名の推奨を維持。今後緩和いついては再評価予定
違反者には厳しい罰金!
制限が緩和されてきているとはいえ、違反者には厳しい罰金が!
●初回違反€135。期限内に罰金の支払いがない場合は€375
●初回違反から15日以内に再度違反をした場合€200。期限内に罰金の支払いがない場合は€450
●初回違反から30日以内に3回違反を繰り返した場合、それ以降の違反は€3750と6ヶ月間の禁固刑
【日本帰国時はまだまだ厳しい規制があります!(6月9日現在)】
日本帰国後、入国時に唾液によるPCR検査と、14日間の自己待機、待機場所(自宅もしくは待機対応可能な宿泊施設)への移動が公共交通機関の利用ができないという厳しい制限があることは知られていますが、2021年6月6日現在は、渡航国によっては日本での自己待機が隔離並みに厳しくなる場合があります。