ブリュッセルから約20キロ南西に位置するガースベーク城は、このあたりがブラバン公国領であった時代、1240年頃建てられた歴史ある建物で、ベルギーの首都であるブリュッセルのイメージとは離れ、のどかな丘陵地帯に農園風景が続く中に今でも重厚な面持ちで建っています。
城内は、時代ごとにこの城を所有した城主の歴史とゆかりのものが展示されている博物館となっており、細部まで彫刻や模様が彫り込まれた暖炉、重厚な木造の書斎、ロココ調の浴室見ごたえのある内容ですが、ブリュッセルからはちょっと遠いですし、公共交通機関を使って行くのは難しいことから、混み合う事も少なく、ゆっくりと城内の森と展示品を見て回ることが出来る隠れたおすすめスポットです。
大きな森を抜けるとあるその城の初めの城主は、ブリュッセルのグランプラスにある星の家の下に横たわった姿で置かれている銅像、エヴラール・セルクラースでした。
この像は現在修復中でレプリカが置かれていますが、触ると幸運が訪れる像として、観光客が足を止めるポイントになっています。
ガースベーク城内に入るには、涼しげな並木道を通り、門をくぐって入っていきます。
小高い丘の上にある城内の中庭からは、なだらかに続く和やかな農園地帯の風景が見られます。
実はここからの風景、この地で生きたピーテル・ブリューゲルという偉大な画家の「穀物の収穫」に描かれた風景でもあります。
パヨッテンランドと呼ばれるこの地域には、ブリューゲルが描いた穏やかな風景が現在でも残っており、散歩道約7km、自転車ルート約20kmのルートの中にブリューゲルの絵画作品19点をパネルにしたものがちりばめられています。
公共交通機関を利用してもちょっと難しい隠れた観光スポットを専用車で巡る半日ツアーでは、日本語ドライバーガイドと、点在するブリューゲルの作品を辿りながらブリューゲルの愛した風景や、歴史あるガースベーク城を訪れます。
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