海の要塞・クロンシュタット


サンクトペテルブルグ市街からマルシルートカで約50分のところに世界遺産でもあるクロンシュタットがあります。
フィンランド湾に浮かぶコトリン島(Котлин)に作られた要塞のことで、ピョートル大帝がサンクトペテルブルグを創建とほぼ同時期に建設が始められました。1704年には原形が完成し、日本でも有名なバルチック艦隊の基地として今も使われ続けています。1913年にはビザンチン様式の”海の聖堂”が完成し、水兵たち船乗りの心の拠り所となりました。

この場所が有名になったのは革命後、1921年のクロンシュタットの反乱でしょう。レーニンが率いる革命政府に対して当初は協力体制にあったクロンシュタットの水兵たちは、言論・集会の自由などの労働者の権利を求めて反乱を起こし、赤軍と衝突。双方合わせて戦傷者一万名を超すという大惨事となりました。
また、コトリン島のすぐ近くには19世紀半ばに建てられたアレクサンダー要塞があります。3階建で現役時代はハリネズミのように砲が配置されていたそうで、王立海軍を撃退したこともあるのだとか。ソ連時代には海上で隔離されていたため感染症の研究所として機能していたこともあったのだとか。
なんと現在は、ボートのツアーで、廃墟となっている研究所内を一般人でも観光することが出来るそうです。 ロシア版軍艦島といったところでしょうか。



コトリン島が外国人に向けて開放されたのは今から20年前の1997年のことで、あまり日本人にとってもメジャーではない観光スポットなので、そういう場所が好きな方は是非!











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