おしろ、いろいろ(ドイツ、シュロス編)


さて、前回に引き続き、今回はもう一つのお城の形、シュロス(Schloss)についてお話させていただきます。

もう一度おさらいとなりますが、ブルクは防衛用のお城、シュロスは居住用のもの。シュロスは外装、内装共に派手だったり、豪華だったりするのが特徴です。時の権力者の力がよくあらわれるものとして現在でもドイツ国内に多くの残っています(一部は再建されていますが)。幾つか代表的なものを列挙していきましょう。

 

まずはジグマリンゲン城(Schloss Sigmaringen)

こちらはホーエンツォレルン城の城主、ホーエンツォレルン家の分家のお城。ドナウ川沿いに立つ姿はとても綺麗です。日本人の方々にはあまり知られておりませんが、ドイツを代表するシュロスと言っても過言ではありません。

 

最近少しずつ知名度が上がってきたお城に、シュヴェリーン城(Schloss Schwerin)というものがあります。

「北のノイシュヴァンシュタイン城」とも言われ、湖の島に浮かぶ姿にはノイシュヴァンシュタイン城とはまた一味違ったメルヘンを感じることが出来ます。

 

お次は「ヴェストファーレン(ドイツ北西部の地方名)のヴェルサイユ」とも呼ばれる(ドイツ人は二つ名がお好きなようで、笑)ノルトキルヒェン城(Schloss Nordkirchen)

重厚な造りと立派な庭園を持つお城で、散策しているとなるほど、まさに王侯貴族になった気分を受けます。

 

ここから紹介するお城は、かなりマニアックな部類に属するものとなりますが…ドイツ専門という肩書がある以上、他では得られない情報というものを提示せねば、という自負がありますので、少々お付き合いくださいませ()

 

バルト海に面し、対岸がデンマークというドイツの北の果てにグリュックスブルク(Gluecksburg)という町があります。ここにはドイツ最北の地にあるお城、街と同じ名前を持つグリュックスブルクがあります。「幸せのお城」という意味を持つ、ルネッサンス様式のシュロス。

グリュックスブルク家が所有するもので、同家はデンマークとノルウェー王家という由緒正しき家系。

ドイツ北東部にあるメクレンブルク湖沼地帯はその名の通り、数多くの湖が点在する自然の美しい場所です。
その中にポツンと豪華なお城が・・・
それがこのバーゼドー城(Schloss Basedow)

ルネッサンス様式のこのお城、ハーン家という貴族の持ち物だったのですが、設計したのはアウグスト・シュテューラー。19世紀に活躍した建築家で、ホーエンツォレルン城、シュヴェリーン城、サンクト・ペテルブルクの冬の離宮などを設計した売れっ子によるもの。
自然との調和が非常にすばらしいお城です

この他にもまだまだドイツには魅力的なお城が数多く存在します。ここでご紹介したのはほんのごく一部。それぞれのお城には歴史があり、そしてロマンがあります。ドイツ国内をお城を目的に出かけてみてはいかがでしょうか?恐らくドイツ国内には、ご自身の好みの「推しシロ」がきっと見つかると思いますよ!








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